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マネーストックM3、4月は+1.6% 財政支払い減で預金伸び悩み

2024年05月13日(月)10時02分

日銀が13日に発表した4月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.6%増の1612兆8000億円となった。写真は2017年6月撮影(2024年 ロイター/Thomas White)

Takahiko Wada

[東京 13日 ロイター] - 日銀が13日に発表した4月のマネーストック速報によると、M3の平均残高は前年比1.6%増の1612兆8000億円となった。残高が過去最高を更新する一方で、伸び率は前月の1.8%を下回った。預金通貨の伸び率が縮小した。

内訳では、預金通貨が4.1%増の993兆1000億円。新型コロナウイルス対策の終了に伴い、3月末の財政資金の支払いが前年対比で少なかったことで、伸び率は前月の4.6%を大きく下回った。現金通貨は0.8%減の114兆8000億円、キャッシュレス化の進展で前年比減少が続いている。CDは27.4%減の23兆1000億円。

M3の残高について、季節調整値では13年4カ月ぶりに前月を下回った。財政資金の支払いが少なかったことが要因とみられる。

M2は2.2%増の1260兆1000億円。残高は2カ月連続で増加。広義流動性は1.8%増の2144兆4000億円で、こちらも残高は2カ月連続で増えた。

広義流動性のうち、外債は17.2%増の37兆4000億円。円安で押し上げられ、2015年2月以来の伸び率。投資信託は前年比変わらずの94兆7000億円。ただ、広義流動性の速報値はデータが集まらない計数もあり、来月以降に値が修正される可能性がある。

ロイター
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