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マイナス利回り国債やや減少、日本国債の上昇で=フィッチ

8月10日、マイナス利回りの国債総額が、世界全体でやや減少したことが、フィッチの調べで明らかになった。写真はロンドンのディーリングルームで2013年3月撮影(2016年 ロイター/Neil Hall)
[10日 ロイター] - 利回りがマイナス圏に落ち込んでいる国債の総額が世界全体で2日時点では11兆4000億ドルと、2週間前の水準からやや減少したことが10日、格付け会社フィッチ・レーティングスの調べで明らかになった。
日本国債利回りが追加刺激策の発表を受け上昇したことが背景としている。
利回りがマイナス圏にある国債のうち、約半分の7兆2000億ドルが日本国債。ただ2週間前の7兆5000億ドル、および6月27日時点の7兆9000億ドルからは減少した。
ただフィッチは「円高により利回りがマイナス圏にある日本国債の減少に歯止めがかかっているため、まだ7兆ドルを上回る水準にある」としている。
日本では国債のほか、2日時点で総額320億ドルの社債も利回りがマイナス圏となっている。フィッチによるとこれは日本の発行済み社債の約5%に相当する。
欧州では利回りがマイナス圏にある国債は4兆2000億ドルと、7月15日時点の4兆ドルから増加した。フィッチは期間13年以下の独連邦債の利回りがマイナス圏に落ち込んでいるとしている。