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中国住宅ローン急拡大、持続できず=国際金融有限公司

2016年08月11日(木)02時40分

 8月10日、中国国際金融有限公司は、住宅ローン残高が急速に拡大しているが、長期的に持続可能でないとする報告書を発表した。写真は湖北省の住宅販売会場で昨年11月撮影(2016年 ロイター)

[北京 10日 ロイター] - 中国国際金融有限公司(CICC)は10日、不動産需要の増加を背景に中国国内の住宅ローンの残高は急速に拡大しているが、長期的に持続可能ではないとする報告書を発表した。

CICCによると、中国の6月の住宅ローン残高は前年同月比31%増の16兆8000億元(2兆5300万ドル)だった。年率換算した過去1年間の国内総生産(GDP)の24%を占める。日本や米国などの先進国と比較すると割合は低い。

報告書は住宅ローンの利用拡大に伴って不動産需要が増えたとし、こうした急速な拡大は「持続可能ではない」とした。CICCは、需要を抑えるためのさらなる政策変更があるだろうとの見通しを示した。

CICCは「住宅ローンの急増は既に経済界や政策当局者に注目されている。一部の都市で、不動産・住宅ローン関連の何らかの政策調整が実施されるかもしれない」とした。大都市の土地不足が価格を押し上げているとも指摘した。

格付け大手フィッチ・レーティングスは最近発表した報告書で、需要を満たすために中国は、住宅用地を2030年まで毎年8億平方メートル確保する必要があると試算した。

中国の国土資源省の幹部は10日の記者会見で、昨年の中国の建設用地の供給は2014年と比べて27.4%減ったと述べた。

ロイター
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