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中国外貨準備5月末は3.19兆ドルに減少、11年12月以来の低水準

2016年06月07日(火)21時01分

 6月7日、中国人民銀行(中央銀行)が発表した5月末時点の外貨準備高は3兆1900億ドルで、2011年12月以来の低水準だった。写真は北京の人民銀行本店、1月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[北京 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した5月末時点の外貨準備高は3兆1900億ドルで、2011年12月以来の低水準だった。ドル高や散発的な市場介入が影響した。

ロイター調査による予想は3兆2000億ドル、4月末時点は3兆2200億ドルだった。

5月の減少幅は279億ドルで、月間の減少としては2月以来の高水準。

ただアナリストは中国からの資本流出が再開したことを示しているとは限らないと指摘した。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンズ・プリチャード氏は「為替相場の変動の影響が大きいのではないか。ドルに換算した他通貨建て準備が、250億ドル押し下げられたと見ている」とした。

資本流出が緩和したことや、ドルが円やユーロなどに対して下落したことを受けて、外貨準備は4月は71億ドル、3月は103億ドルそれぞれ増加していた。

昨年見られた大規模な資本流出は人民銀が1─2月に行った集中的な人民元買い支えにより収まったもようだが、元は最近年初来最安値付近へ下落しており、資本流出への懸念が再び高まっている。

*内容を追加しました。

ロイター
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