ニュース速報
ビジネス
人民元の行き過ぎ望まず、成長率6.5―7%に自信=中国人民銀副総裁
4月14日、中国人民銀行の易綱副総裁(写真)は、人民元相場の行き過ぎは望ましくないとの考えを表明した。上海で2月撮影(2016年 ロイター/Aly Song)
[ワシントン 14日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の易綱副総裁は、人民元相場の「過度の」行き過ぎは望ましくないとの考えを表明した。今年の経済成長率は6.5━7%になるとの自信を示した。
ただ中国の経済見通しに課題がないわけではなく、硬直的な労働市場や脆弱な財産権などに対応する構造改革が遅れた場合は、深刻なリスクとなると述べた。
第1・四半期の経済指標は、電力消費などかなりの力強さを示していると指摘。その上で、「今年の成長率は6.5―7%になると自信を持っている」と述べた。
バーナンキ前米連邦準備理事会(FRB)議長とともに参加した討論会では、人民元政策に関する質問が相次いだが、副総裁は市場が為替レートを最初に決定すると指摘。中銀としては元の安定を望んでおり、そのため政策追求と市場での取引の間での均衡を当局は図るとし、「われわれは「激しい(人民元の)行き過ぎは望まない」と語った。
中国は通貨バスケットに対する人民元レートの公表を始めているが、副総裁はドルは依然「大きなウエート」を占めるとしたが、元はバスケットにペッグしているわけではなく、「参照」しているに過ぎないとし、バスケット指数に連動して変動すると考えるべきではないと述べた。
*内容を追加しました。