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1─2月の中国鉱工業生産は前年比+6.8%、約6年ぶりの低い伸び
3月11日、中国国家統計局が発表した1─2月の鉱工業生産は前年比6.8%の増加で市場予想(同7.8%増)を下回った。写真は、中国・大連の自動車工場、2014年撮影(2015年 ロイター)
[北京 11日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した1─2月の鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資は、いずれも市場予想を下回った。鉱工業生産の弱さは、昨年7.4%だった成長率が、今年は追加の景気刺激策を実施しても7%程度に鈍化するとの見方を裏付けている。
1─2月の鉱工業生産は前年比6.8%の増加。2008年終盤以来の低い伸びとなり、市場予想(同7.8%増)を下回った。
フォーキャストPTE(シンガポール)のエコノミスト、Chester Liaw氏は「習国家主席が掲げる新常態(ニューノーマル)を示す内容」と指摘。「鉱工業生産が2桁台(の伸び)となるのは過去のことで、小売売上高も10%を上回る状態が長く続くとは考え難い」と述べた。
1─2月の小売売上高は前年比10.7%増、1─2月の固定資産投資(都市部)は前年比13.9%増。市場予想は、小売売上高が11.7%増、固定資産投資は15.0%増だった。
国家統計局は、各データが春節(旧正月)の連休の影響を受けるため、1月と2月の合算で発表している。春節の連休は、昨年は1月にあり、今年は2月だった。
1─2月の電力生産は前年比1.9%増。2014年通年の電力生産は3.2%増で16年ぶりの低い伸びだった。
*内容を追加します。