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1月の米卸売在庫は前月比0.3%増、売上高は09年3月以来の減少率

2015年03月11日(水)01時32分

[ワシントン 10日 ロイター] - 米商務省が10日発表した1月の卸売在庫高は前月比0.3%増だった。市場予想は横ばいだった。昨年12月の数字は当初発表の0.1%増から横ばいへと下方修正された。

一方、同時に発表された1月の卸売売上高は前月比3.1%減で、2009年3月以来の大きな減少率を記録した。昨年12月は0.9%減だった。

在庫は売上高の1.27カ月分となり、09年7月以来の高水準となった。12月は1.22カ月だった。

在庫高は国内総生産(GDP)の主要な要素だ。売上高に対する在庫の比率は高く、卸売業者が在庫を積み増す動機は見いだせない。このことは第1・四半期のGDP成長率の足を引っ張る可能性がある。

GDPの算出に用いられる自動車を除いた卸売在庫は0.2%増だった。

米商務省が5日発表した1月の製造業在庫は0.4%減で、2カ月連続のマイナスだった。

前週発表された1月の建設支出や輸出が振るわず、2月の自動車販売も鈍ったことから、エコノミストらは第1・四半期のGDP成長率見通しを最大0.6ポイント引き下げた。予想の下限は前年同月比1.5%増となっている。

米アトランタ地区連邦準備銀行の試算によると、第1・四半期の成長率は1.2%増となっている。

厳しい冬の天候や、世界需要の鈍化、最近まで続いていた米西海岸港湾の労使交渉が今年の年明け以降の経済活動にとって妨げとなっていた。ただ、こうした動きは一時的とみられており、個人消費の伸びがけん引する形で第2・四半期は持ち直しが期待されている。

ロイター
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