ニュース速報
ビジネス
福島原発の汚染水流出、東電に再発防止と情報公開要請=林農水相

2月27日、林芳正農林水産相は閣議後の会見で、東京電力の福島第1原発で汚染水が海に流出していた問題で、水産庁が同社に再発防止と情報の公開を強く申し入れたことを明らかにし、同社に対し反省を求めるとした。都内で2009年7月撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)
[東京 27日 ロイター] - 林芳正農林水産相は27日、閣議後の会見で、東京電力<9501.T>の福島第1原発で汚染水が海に流出していた問題で、水産庁が同社に再発防止と情報の公開を強く申し入れたことを明らかにし、同社に対し反省を求めるとした。
同相は汚染水の流出を東電が公表しなかったことについて、25日に福島県漁連が同社に強く抗議を行ったことを承知しているとしたうえで、水産庁が25日午前、同社の担当者を呼び、説明を求めたと述べた。同庁は「あらゆる再発防止策を講じるとともに、対策の進ちょく状況について情報を提供すること、全ての情報を迅速かつ正確に公表し、漁業者に丁寧な説明を行うことを強く申し入れた」という。
同相は、これまで地元の漁業者が原発事故処理に関し東電に協力をしてきたと指摘、「東電への反発が強まるのは当然だ。真摯に反省し、誠意をもって対応してほしい」と述べた。
(宮崎亜巳)