毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き進む習近平氏が恐れる「ソ連崩壊の悪夢」
China’s “Smart Authoritarianism”
賢明な権威主義は、技術の模倣者だった国をイノベーションの優れた担い手に変身させた。中国は昨年、世界知的所有権機関(WIPO)のグローバル・イノベーション指数でフランス、ドイツ、日本を上回り、初めてトップ10入りを果たした。
中国のイノベーションは、多くのハイテク分野で有意義な商業的成功と支配的地位を生み出している。とりわけAI(人工知能)、通信技術、スーパーコンピューティング、量子通信に関して、米中の軍事技術力の均衡に影響を及ぼしている。
減速しても成長を持続する
しかし、巨大な金色の鎌と槌を背に立つ習を見て、国家主導の経済政策をさらに強化し、賢明な権威主義からイノベーションを抑圧する政策に舵を切りつつあると、多くの専門家が考えた。それでも中国の経済成長は続くだろうと慎重ながら楽観的な見方もあったが、中国の衰退を予測する懐疑論も多かった。
確かに、中国経済は将来の成長について現実的な課題に直面している。経済成長のために強い指導者が必要だとする「新権威主義」への転換は、その課題の1つだろう。中国が超大国であり続けられるかどうかは、技術の最前線で競争し続けられるかに懸かっている。そしてそれは、権威主義的統制と、現代のグローバル経済が求める自由と開放性との緊張を、中国共産党が管理できるかどうかに左右される。





