「楽園のようだった」移住生活が一転...購入価格より怖い「住まいのリスク」とは

THE FLORIDA DREAM IS OVER

2026年1月23日(金)19時35分
ジュリア・カーボナロ(住宅市場担当)

newsweekjp20260123102551.jpg

フロリダでは金利の上昇や管理費の急騰が原因でコンドミニアムが値崩れする事態も(25年8月、マイアミ) JOE RAEDLE/GETTY IMAGES

一家はその後、ジョージア州に引っ越した。しかし「生活していくために401k(確定拠出型企業年金)を取り崩さなければならなかった」と、エリックは言う。あらゆる公的支援の可能性を調べたが、受けられるものはなかった。

「ただ生きようとしていただけなのに、あまりにも過酷だった」と、エリックは声を詰まらせる。

ジョンソン一家の危機は例外的なものではない。これはフロリダ州のコンドミニアムをめぐる危機に、住宅購入能力をめぐる全米規模の危機が重なった問題だ。

アメリカではリモートワークの拡大を背景に、20年から別の土地に引っ越す人が増加。フロリダでは人口が急増した。

フロリダ州不動産協会のチーフエコノミストであるブラッド・オコナーは「17〜19年には、住宅在庫の不足を問題視していた。だがしばらくして、本当の意味での在庫不足とはどんなものかを思い知ることになった」と言う。

「住宅ローン金利が下落し、人々が自宅に閉じ込められてアマゾンの段ボールに囲まれる生活を送るなかで、新たな『国民的娯楽』となったのがオンラインでの家探しだった。その結果、フロリダでは住宅需要が一気に高まった」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ガソリン小売価格161.81円、4週連続値上がり 

ワールド

イスラエル、ベイルートの集合住宅を攻撃=レバノン国

ワールド

IEA、過去最大の石油備蓄放出を提案 WSJ報道

ビジネス

キャセイ航空、25年通期は9.5%増益 旅客・貨物
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 6
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 7
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 8
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 9
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 10
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中