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ウクライナ戦争

【トランプ和平案】プーチンに「免罪符」、ウクライナに「降伏」――それでも「和平」と呼べるのか?

Don’t Call This a “Peace Plan”

2025年12月3日(水)19時02分
クリスチャン・カリル(元モスクワ支局長)

私の知るウクライナ人アナリストのほとんどは、この案を受け入れるようなウクライナの指導者は、軍による排除か民衆の蜂起、あるいはその両方によって即座に失脚する可能性が高いとみている。

ロシアの戦争責任を免除

この和平案は主権を守るために戦い、命を落としてきたウクライナ国民の意思を尊重する気配も見せていない。さらに奇妙なのは、批准の手続きについて触れられていないことだ。

通常は何らかの形で議会の承認が必要なはずだが、プーチンもトランプも議会など気にしていないようだ。

ウクライナの民主的制度について触れているのは1カ所だけで、和平案受諾後100日以内に選挙を実施すべしと規定している。これもまた戦時中の選挙を認めていないウクライナ憲法に反する。

特筆すべきは、この文書にはロシア人に対して同様の選挙要件を課す記述が一切ないことだ。これは、プーチン独裁政権下での選挙がおよそ無意味であることを暗に認めたに等しい。

最も重要なのは、和平案が紛争の根本原因、つまりウクライナを侵略し、主権国家として存続する権利を奪おうとするロシアの姿勢を問題にしていないことだ。

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