最新記事
米中関係

トランプ関税で値上がりが予想される品目まとめ

List of Items That Could Rise in Price After Donald Trump's China Tariffs

2025年2月7日(金)18時30分
ケイト・ナレピンスキー クレア・ディッキー

値上げが予想される品目

中国からの輸入品に対する追加関税によって、以下のような製品の値上げが予想される。

エレクトロニクス:「iPhone」「MacBook」などの製品を中国で製造しているアップルのような企業は、製造コストの上昇に伴い値上げを強いられるかもしれない。

ファストファッション&アパレル:SHEIN(シーイン)やTemu(テム)のような中国製の格安衣類の販売業者は、これまで関税免除措置の恩恵を受けてきた。そうした免除がなくなって追加関税が発動すれば、商品の値段が上がり、消費者に届くまでの時間がさらに長くなる可能性がある。

玩具:スタティスタによると、玩具、人形、スポーツ用品はほとんどが毎年、中国からアメリカへ輸入されている。この業界は大きな影響を受ける見通しで、親が買い与える人形からボードゲームに至るまで、あらゆる商品の値上がりが予想される。

家具・家庭用品:家庭用繊維製品や家具などの品目は中国からの輸入品が多く、追加関税によって値上がりする可能性がある。

自動車部品:ニューヨーク・タイムズ紙によると、中国の自動車生産台数と輸出台数は世界一多い。アメリカの自動車部品も一部が中国から輸入品されている。10%の追加関税で、自動車の修理やメンテナンス費用が上昇するかもしれない。

中国はアメリカの追加関税に対抗して、特定のアメリカ製品を報復関税の対象とした。アメリカから中国への農業、テクノロジー、自動車の輸出に影響が及ぶ可能性がある。

今回の中国の関税はハイテク製品や機械にも対象が拡大される可能性があり、中国で生産した製品をアメリカに逆輸入している企業のコストは増大する。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 6
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    米沿岸に頻出する「海中UFO」──物理法則で説明がつか…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中