最新記事
ボーイング

米ボーイングの内部告発者、遺体で発見 安全性問題巡り係争中

2024年3月13日(水)11時30分
ロイター
米航空大手ボーイング

米航空大手ボーイングの製造安全基準について内部告発したとされる元従業員のジョン・バーネット氏(62)が遺体で発見されたと、サウスカロライナ州当局が明らかにした。自殺とみられるという。写真は2017年2月、ワシントン州レントンにあるボーイングの生産施設で撮影(2024年 ロイター/Jason Redmond)

米航空大手ボーイングの製造安全基準について内部告発したとされる元従業員のジョン・バーネット氏(62)が遺体で発見されたと、サウスカロライナ州当局が明らかにした。自殺とみられるという。

チャールストン郡検視局は12日、バーネット氏が銃で自らを撃ったとみられると明かし、警察が捜査していると述べた。

 

弁護士は、バーネット氏がボーイングの品質管理を担当し「787ドリームライナーの極めて深刻な安全問題を明らかにし、報復を受けて敵対的な職場環境に置かれた」と指摘。

また、内部告発を巡るボーイングとの訴訟のさなかだったとし「彼が自ら命を絶つような兆候は全く見られなかった。信じられない」と述べた。

バーネット氏は、今年1月にボーイング737MAX9の一部側壁が吹き飛び緊急着陸した事故後もメディアの取材に応じていた。

ボーイングは声明で「バーネット氏の死を悲しんでいる」などと述べた。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2024トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

ニューズウィーク日本版 Newsweek Exclusive 昭和100年
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月12日/19日号(8月5日発売)は「Newsweek Exclusive 昭和100年」特集。現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

エヌビディア「H20」は安全保障上の懸念=中国国営

ワールド

中国、米にAI向け半導体規制の緩和要求 貿易合意の

ワールド

北朝鮮、軍事境界線付近の拡声器撤去を開始=韓国軍

ワールド

米、金地金への関税明確化へ 近く大統領令=当局者
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「触ったらどうなるか...」列車をストップさせ、乗客を30分間も足止めした「予想外の犯人」にネット騒然
  • 2
    なぜ「あなたの筋トレ」は伸び悩んでいるのか?...筋肉は「光る電球」だった
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    輸入医薬品に250%関税――狙いは薬価「引き下げ」と中…
  • 5
    伝説的バンドKISSのジーン・シモンズ...75歳の彼の意…
  • 6
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 7
    産油国イラクで、農家が太陽光発電パネルを続々導入…
  • 8
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 9
    60代、70代でも性欲は衰えない!高齢者の性行為が長…
  • 10
    メーガン妃の「盗作疑惑」...「1点」と語ったパメラ・…
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベー…
  • 6
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 7
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 8
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 9
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 10
    イラッとすることを言われたとき、「本当に頭のいい…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中