最新記事
中東

イスラエル軍の戦車が乗用車を砲撃 ガザを2方向から攻撃、主要道路サラハディン通りに一時到達

2023年10月31日(火)11時19分
ロイター
走行中の乗用車が戦車に砲撃される瞬間

ガザ地区のアル・ムグラカ付近で、走行中の乗用車が戦車に砲撃される瞬間を撮影した映像が30日公開された。Reuters Japan / YouTube

イスラエル軍がガザ地区のアル・ムグラカ付近で、走行中の乗用車が戦車に砲撃される瞬間を撮影した映像が30日公開された。

イスラエル軍は30日、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市を2方向から攻撃し、南部につながる主要道路に一時到達した。住民らが明らかにした。

ガザの武装組織は東からガザ市内に入ろうとしたイスラエル軍戦車を撃退したほか、ガザ北部のイスラエルとの境界沿いで交戦していると明らかにした。ハマスと共に戦っているイスラム聖戦は、今は停戦の時ではないと述べた。

イスラエル軍はハマスの主要工作員4人を殺害したと発表。建物やトンネルに立てこもり、攻撃を試みた数十人を殺害したという。

同軍のハガリ報道官は声明で、地上作戦の拡大を続けると表明。「陸、空、海による全力での同時作戦を継続するため、歩兵、装甲、戦闘工兵の追加部隊がガザに入っている」と述べた。

住民によると、イスラエル軍は30日、ガザ市の東側に数十回の空爆を行った。

イスラエル軍の戦車が日中にガザ地区を南北に走るサラハディン通りに到達したとの目撃情報もあり、ガザ市を地区南部から切り離して北部の包囲を強めようとしている可能性がある。

住民やガザ当局によると、戦車はその後、ガザを囲む境界フェンスに向かって後退した。ハマス軍事部門は激しい砲撃でイスラエル軍を押し戻したとし、イスラム聖戦は付近でイスラエル側と交戦していると述べた。ロイターはこれらの情報を確認できていない。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2023トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

編集部よりお知らせ
ニューズウィーク日本版「SDGsアワード2025」
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

タイ財務省、今年の経済成長率予想を2.2%に小幅上

ビジネス

中国製造業PMI、7月は49.3に低下 4カ月連続

ワールド

米、カンボジア・タイと貿易協定締結 ラトニック商務

ワールド

交渉未妥結の国に高関税、トランプ氏が31日に大統領
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 3
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 4
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 5
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 6
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 9
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 10
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 10
    中国企業が米水源地そばの土地を取得...飲料水と国家…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中