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ウクライナ兵をこれ以上「バフムトの肉挽き器」で無駄死にさせるな

Ukraine needs "another solution" to win Bakhmut "meat grinder": Politician

2022年12月20日(火)20時01分
ニック・モドワネック

西側の同盟諸国は継続的な防空システムの提供を求める必要があるとも述べた。複数の報道によれば、アメリカはウクライナの防空能力を強化するために、迎撃ミサイル「パトリオット」を供与する方向で最終調整を行っている。ロシアの重要インフラに対する攻撃で、多くのウクライナ国民が断水や停電に苦しんでいるからだ。

ザルジニーは「私はエネルギーの専門家ではないが、ウクライナは危機に瀕しているように思える」と言う。「我々は、ぎりぎりの状態でなんとか持ちこたえている。もし(送電網が)破壊されれば、兵士の妻や子どもたちが凍え始める。兵士たちがどんな気持ちになるか、想像できるだろうか」

追加動員が必要かと問われると、ザルジニーは、ウクライナ軍の兵士の数は既に「十分すぎる」と言う。それよりも、戦車や装甲兵員輸送車、歩兵戦闘車や弾薬がもっと多く必要だと述べた。

ジダーノフは、アメリカの「パトリオット」に加えて、ドイツの戦車「レオパルト2」やスウェーデンの戦闘機「サーブJAS39グリペン」があれば、「前線での戦略的状況を有利に変えられる」可能性があると述べた(「レオパルト2」も「グリペン」もまだウクライナに供与されていない)。

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