最新記事

感染第4波

東京都24日のコロナ感染876人 2度目の緊急事態宣言解除後で最多に

2021年4月24日(土)20時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は24日、都内で新たに876人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは1月以降の新規陽性者数の推移。

東京都は24日、都内で新たに876人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

昨日の759人から117人の増加。また先週の土曜17日の759人から117人の増加となっている。
7日間移動平均の新規陽性者数では714人で前週比125.5%に増加。
感染状況は2度目の緊急事態宣言が出ていた2月の状態に逆戻りしている。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:19人(約2%)
10代:64人(約7%)
20代:248人(約28%)
30代:178人(約20%)
40代:134人(約15%)
50代:100人(約11%)
60代:52人(約6%)
70代:38人(約4%)
80代:32人(約4%)
90代:11人(約1%)
となっている。また65歳以上の高齢者は104人となっており、全体の12%を占めている。

一方、重症者は前日の52人に対して51人で1人減少している。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は134,538人となった。

緊急事態宣言、カラオケ店休業要請、イベント無観客、鉄道減便

こうした状況を受けて政府は23日、東京都や大阪府など1都3府県に緊急事態宣言を出す方針を専門家に諮り、了承を得た。そして衆参議院運営委員会での説明を経て6時半からの新型コロナウイルス対策本部で正式決定された。宣言の発令は昨年4月、今年1月に続き3回目。

変異株の急速な拡大を受けて、昨年4月に実施した1回目の緊急事態宣言と同様の強力な対策が必要と判断した。

対象は東京都と大阪府、京都府、兵庫県で、期間は4月25日から5月11日まで。飲食店に営業時間の短縮を求めるだけでなく、酒類を提供する飲食店、カラオケ設備を提供する飲食店、1000平方メートル以上の大型施設に休業を要請する。またJリーグやプロ野球などのイベントは原則無観客とする。

都道府県間の移動自粛、日中の不要不急の外出自粛、出勤者の7割削減も求める。鉄道・バス会社には減便や終電時間の繰り上げも要請、感染リスクのある学校のクラブ・部活動も自粛を要請する。

小池知事「午後8時以降、街灯以外は消灯を」

東京都の小池知事は3度目の緊急事態宣言の発出を前に定例会見で「この状況が続くと新規陽性者数が2000人、入院患者数もさらに増えていくという推計もある。それほど感染力が強い変異株に対して、今ここで食い止めなければならない。ウイルスに対しては、人と人との接触をいかにして抑えるかというところがキモ。ここは集中してぎゅっと締めていきたい」と、都民への協力を呼びかけた。

また、「大規模施設のイルミネーションイベントなどのライトアップの中止や点灯時間の短縮については引き続きお願いしているが、20時以降は照明が伴う看板やネオン、イルミネーションなども停止して、街灯以外のすべての明かりを消すように徹底していきたい」と述べ、人流の抑制によって、感染拡大を抑え込むことの重要性を強調した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

南ア、イスラエルのラファ攻撃「阻止する必要」 国際

ビジネス

マイクロソフト、中国の一部従業員に国外転勤を提示

ビジネス

先進国は今のところ賃金と物価の連鎖的上昇回避、バー

ワールド

北朝鮮の金与正氏、ロシアとの武器取引否定 「ばかげ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた異常」...「極めて重要な発見」とは?

  • 3

    羽田空港衝突事故で「日航の奇跡」を可能にした、奇跡とは程遠い偉業

  • 4

    存在するはずのない系外惑星「ハルラ」をめぐる謎、…

  • 5

    老化した脳、わずか半年の有酸素運動で若返る=「脳…

  • 6

    アメリカはどうでもよい...弾薬の供与停止も「進撃の…

  • 7

    共同親権法制を実施するうえでの2つの留意点

  • 8

    半分しか当たらない北朝鮮ミサイル、ロシアに供与と…

  • 9

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 10

    総額100万円ほどの負担増...国民年金の納付「5年延長…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 6

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史…

  • 10

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中