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トランプ、TikTokのオラクル提携案を支持 アプリ提供禁止は1週間延期

2020年9月21日(月)11時34分

バイトダンスは米国で2万5000人の新規雇用を創出することに合意。これまでのわずか1000人超から大幅に増加した。またトランプ氏は、提携案の一環として50億ドルの米教育向け基金が設立されると述べた。

トランプ氏は基金について「米国の偽の歴史ではなく、本当の歴史を人々に教えられるよう、教育基金への50億ドルの拠出を求めた」と語った。

提携案では、バイトダンスがTikTokのソースコードを維持するが、オラクルによるコード調査が可能になる。オラクルのキャッツ最高経営責任者(CEO)は「TikTokに非常に安全な環境を提供し、米国ユーザーのデータ保護を確実にできると100%自信がある」と述べた。同CEOは2016年にトランプ氏の政権移行チームのメンバーを務めた。

ロイターは17日、TikTokグローバルの取締役会は米国人が過半数を占め、CEOも米国人が就任すると報じた。ウォルマートは19日、ダグ・マクミロンCEOが取締役会メンバー5人のうち1人になると見通しだと発表した。

ただ、TikTokの提携案は中国当局の承認を得る必要がある。トランプ大統領は「何が起こるか、それとも起こらないかみてみよう」と述べた。

中国共産党系メディア、環球時報の胡錫進編集長は提携案について「不公平であることに変わりはないが、TikTokの閉鎖や米企業への完全売却といった最悪の結果を回避する内容だ」と指摘した。

*内容を追加しました。

[ロイター]


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