最新記事

感染第2波

米カリフォルニア、感染拡大抑え込みへ規制強化 全域でレストラン屋内営業禁止

2020年7月14日(火)10時45分

米カリフォルニア州のニューソム知事は13日、州内の新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないこと受け、全州でレストランの屋内営業を再び停止するほか、感染拡大が深刻な地域で教会、ジム、美容院などを閉鎖すると発表した。サンディエゴのレストランで3日撮影(2020年 ロイター/BING GUAN)

米カリフォルニア州のニューソム知事は13日、州内の新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないこと受け、州全域でレストランの屋内営業などを再び禁止すると発表した。また、州内最大の2学区は新学期に対面授業を再開しない方針を明らかにした。

ニューソム知事は、州全域でバーの営業や、レストラン、映画館、動物園、美術館などの屋内営業を禁止すると発表した。また、感染拡大が深刻な30の郡については教会、ジム、美容院などの閉鎖も命じた。

知事は行動制限の再導入について、農村部の複数の郡で医療機関が圧迫される中、新規感染者の急増を抑えるために不可欠の措置だと強調した。

感染拡大を受け、州内最大の学区であるロサンゼルス学区とサンディエゴ学区は、新学期に入っても学校は再開せず、授業はオンラインのみで行うと決定した。

両学区は共同で発表した文書で、学校を安全に再開した国は、感染率の低下や需要に応じたウイルス検査の体制を確立した上で再開に踏み切ったと指摘。カリフォルニア州ではいずれの条件も満たしていないとし、「過去数週間における感染率の急上昇は、流行を抑制できていないことを明確に示している」と警鐘を鳴らした。

トランプ米大統領は、新学期に学校を再開しなければ連邦政府の補助金打ち切りや税制優遇措置の見直しなどを検討するとして圧力を強めている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・新型コロナの起源は7年前の中国雲南省の銅山か、武漢研究所が保管
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・抗体なくてもT細胞が新型コロナウイルス退治? 免疫システムで新研究
・韓国、水族館のイルカショーで虐待議論 「素人のお客」乗せてストレス死も?


20200721issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年7月21日号(7月14日発売)は「台湾の力量」特集。コロナ対策で世界を驚かせ、中国の圧力に孤軍奮闘。外交・ITで存在感を増す台湾の実力と展望は? PLUS デジタル担当大臣オードリー・タンの真価。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アラビカ種コーヒー豆、米関税で価格高騰=ブラジル業

ワールド

インド外相 対米貿易交渉に「譲れぬ一線」 米代表団

ワールド

チベット巨大ダム、乾季にインド主要河川の水流が最大

ワールド

HSBCスイス子会社、中東の富裕層顧客1000人超
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 2
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密着させ...」 女性客が投稿した写真に批判殺到
  • 3
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋肉は「神経の従者」だった
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    顔面が「異様な突起」に覆われたリス...「触手の生え…
  • 6
    【写真特集】「世界最大の湖」カスピ海が縮んでいく…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    アメリカの農地に「中国のソーラーパネルは要らない…
  • 9
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 10
    株価12倍の大勝利...「祖父の七光り」ではなかった、…
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 5
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 6
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 7
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 10
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中