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正しいキャッシュレスの使い方、教えます

CASHLESS SOCIETY

2019年10月10日(木)12時55分
坂井豊貴(慶應義塾大学経済学部教授、〔株〕デューデリ&ディール チーフエコノミスト)

支払い手段の多様化は、人間の消費行動を変えてゆくだろう。例えば人はカード払いだと、現金払いよりも多くお金を使う傾向がある。他の新たな支払い手段で同様のことが起こるのかは、まだよく分かっていない。カード払いと異なり、買い物の明細が記録される支払い手段であれば、人によっては金銭管理がやりやすくなるかもしれない。

お金は数字で表される情報であり、物理的実体を伴う必要はない。それゆえITとは非常に相性がよい。社会でIT環境が整うにつれ、キャッシュレス化が進むのは必然的なのだ。必然である以上、この流れを好むと好まないとにかかわらず、自分がどう付き合うかは考えてみてよいだろう。

特に現金払いの習慣が強い人には、ここで述べたさまざまな支払い手段を、一度試してみることを勧めたい。実際に使ってみると、それらがどういうものか分かるだろうし、いま時代に何が起きているのかを感じられもするだろう。

<本誌2019年10月8日号掲載>

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※10月8日号(10月1日発売)は、「消費増税からマネーを守る 経済超入門」特集。消費税率アップで経済は悪化する? 年金減額で未来の暮らしはどうなる? 賃貸、分譲、戸建て......住宅に正解はある? 投資はそもそも万人がすべきもの? キャッシュレスはどう利用するのが正しい? 増税の今だからこそ知っておきたい経済知識を得られる特集です。

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