最新記事

機密

トランプ大統領がツイートした画像から偵察衛星の能力がダダ漏れ

2019年9月6日(金)17時00分
松岡由希子

国防省関係者がニュース専門放送局「CNBC」に語ったところによれば、国家安全保障局(NSA)や中央情報局(CIA)から国際情勢について大統領が説明を受ける8月30日の「インテリジェンス・ブリーフィング」にこの衛星画像が含まれており、ツイッターに投稿された画像は、衛星画像のコピーをスマートフォンで撮影したものとみられている。

トランプ大統領は、同日、ホワイトハウスで記者団に対し、「我々には画像がある。私はそれを公開した。私にはその権限がある」と主張した

「敵国にとって、明らかに歓迎すべきことだろう」

しかしながら、本来、機密であるべき衛星画像が公開されたことに懸念を示す声は少なくない。中央情報局の元衛星画像アナリストで、現在ケイトー研究所の研究員であるパトリック・エディントン氏は、ロイターの取材において「米国の最先端の情報収集力を駆使して入手したブリーフィングの画像を大統領がツイートしたのであれば、敵国にとって、明らかに歓迎すべきことだろう」と述べ、「大統領はあらゆる文書の機密を解除する権限を持っているが、ツイッターはこれを実行する手段として正当でなく、責任ある手段でもない」と批判している。

米スタンフォード大学国際安全保障協力センターのアリソン・プッチオーニ氏も、自身のツイッターで「この衛星画像の流布は、機密情報の公開に関する米国の方針から逸脱している。政治的な目的がよくわからない」と懸念を示している。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米労働市場は安定、インフレ「依然高すぎる」=クリー

ビジネス

ミランFRB理事、要請あれば「喜んで」続投

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、雇用統計受け利下げ観測後退

ビジネス

米財政赤字、1月は950億ドルに縮小 歳入増が歳出
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トランプには追い風
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    一体なぜ? 中国でハリー・ポッターの「あの悪役」が…
  • 6
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 7
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 8
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 9
    まさに「灯台下暗し」...九州大学の研究チームが「大…
  • 10
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 1
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 6
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中