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ウォール街の景況感はトランプ下で最悪 来年は景気後退か

Recession Chances Reach High Point Under Trump

2018年12月19日(水)17時08分
ニコル・グッドカインド

トランプはFRBの金利引き上げを批判し続けている。そして最近の株価下落は、自分が指名したジェローム・パウエルFRB議長のせいだと主張している。

「FRBには、新たな過ちを犯す前に、今日のウォールストリート・ジャーナルの論説記事を読んでもらいたいものだ」と、トランプは18日の朝、ツイッターでFRBは利上げをすべきではないという趣旨の記事を取り上げた。「ただでさえ流動性が低いのに、これ以上悪化させないでほしい。市場の動きを感じ取れ。無意味な数字だけで判断するな。がんばってくれ」

市場の下落は「聞き飽きた数々の問題の繰り返し」のせいだ、とブラウン・ブラザーズ・ハリマンのチーフ投資ストラテジスト、スコット・クレモンズは述べた。「そこに政府閉鎖の新たな不安もつけ加えよう。たしかに2019年中に対処しなければならないことはたくさんある。経済の基盤は相変わらずかなり強いものの、ニュースによって株価が左右されるリスクは大きく、おかげで日々、不安定な状態が続いている」

(翻訳:栗原紀子)

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