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非核化

金正恩が再び訪中、習近平と会談 「関係国が敵対的政策を停止すれば非核化実現」

2018年5月9日(水)07時13分

5月8日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、中国の大連市で習近平国家主席と会談した。中国国営の新華社が伝えた。写真は3月に金委員長が訪中した際の両首脳。朝鮮中央通信(KCNA)が3月28日配信(2018年 ロイター)

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が7日から2日間の日程で中国を訪れ、習近平国家主席と大連市で会談した。中国国営の新華社などが8日伝えた。

早ければ今月にも開催される可能性がある米朝首脳会談を前に、北朝鮮の核開発を巡る朝鮮半島情勢の緊張は和らぎつつある。

報道によれば、金委員長は習主席に対し、関係国が朝鮮半島における非核化と恒久平和の実現に向け「段階的」かつ「一致した」方策を取るよう望むと述べた。

新華社によると、金氏は「関係国が敵対的政策や安全保障への脅しを停止すれば、北朝鮮は核を必要とせず、非核化は実現できる」と語った。

また、朝鮮半島の非核化は北朝鮮の「一貫した明確な見解」だとし、米国との対話で相互に信頼を築くことができるとも説明したという。

習主席は北朝鮮による「経済発展に向けた戦略的転換」を支持すると金氏に述べ、「中国は半島の非核化を掲げる北朝鮮を支持し、対話と協議を通じて半島問題の解決を目指す米朝両国を支持する」と語った。

北朝鮮の国営メディアは、金氏が対中関係が改善したことに非常に満足したと伝えたほか、朝鮮半島情勢の変化に伴い、北朝鮮がさらに積極的に中国と協力する意向だと報じた。

金委員長は3月にも北京を訪問していた。

[北京 8日 ロイター]


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