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サウジアラビア

大巡礼ハッジで贅沢三昧? 聖地メッカのリゾート化に批判の声

2017年8月31日(木)17時42分
トム・オコナー

イスラム教で最も崇拝された聖人たちの墓や史跡を取り壊した例も複数あると、米紙ニューヨーク・タイムズや米誌タイムは報じている。サウジアラビアの国教で、偶像崇拝を禁止する超保守的なワッハーブ派は、土地の神聖化も認めないため、都合よく不動産開発に利用されてしまう。

サウジアラビア「不動産・投資委員会」のムーシン・アル・シャリフは、ハッジと、イスラム教徒がハッジ以外の時期にメッカを訪tれる小巡礼ウムラによってホテルやサービス業への投資が増えることを期待しており、2022年までに毎年1500億ドルの経済効果と、巡礼者数は2030年までに累計3000万人を達成したいと、地元紙アラブ・ニュースの取材で語った。

世界各地のあらゆる階層からやってくる巡礼者が皆、サウジアラビアに富をもたらせるわけではない。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによれば、バングラデシュのような貧しい国の巡礼者は、信仰のために収入の3年分を注ぎ込んでやってくるという。将来のサウジアラビアには、彼らの宿泊先も残っているだろうか。

(翻訳:河原里香)

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