イスラエル国防相「レバノン国境の全家屋を破壊」、住民帰還は認めず
レバノン南部マジュダル・ズーンから避難してきた夫婦。27日撮影(2026年 ロイター/Yara Nardi)
Steven Scheer
[エルサレム/ベイルート 31日 ロイター] - イスラエルのカッツ国防相は31日、レバノン国境付近にある家屋を全て破壊し、南部から避難した60万人はイスラエル北部が安全になるまで帰宅を許されないと述べた。
カッツ国防相は、レバノン南部に緩衝地帯を設置するというイスラエルの計画を改めて表明。イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラとの戦争が終結すれば、リタニ川までの広範囲の地域を支配下に置くと述べた。
リタニ川はイスラエル国境から北へ約30キロの地点で地中海に注ぎ込んでおり、川とイスラエル国境の間の地域はレバノンの国土のほぼ10分の1を占める。
イスラエル軍は今月、同地域の住民に対し、南部の広範囲およびヒズボラが支配するベイルート南部郊外、レバノン東部のヒズボラの政治的拠点地域から退去するよう命じた。
レバノンのサイード社会問題相は同日、カッツ氏の発言後に取材に応じ、イスラエルの攻撃と避難命令によって避難した数十万人が長期的には故郷に戻れない可能性に備えていると述べた。
3月2日にヒズボラがイスラエルに向けて発砲し、レバノンを地域紛争に引き込んで以降、イスラエルの空爆により100万人以上が家を追われ、1200人が死亡した。
レバノン政府は、家賃補助制度や避難場所の確保など、様々な選択肢を検討しているが、現段階ではキャンプを建設する予定はないという。





