最新記事

アメリカ政治

セレブに不人気のトランプ、就任式盛り上げ役はデモ隊?

2017年1月19日(木)10時13分

1月17日、豪華なホテルやドラマチックなリアリティー番組で名をはせたドナルド・トランプ氏(写真)だが、第45代米国大統領に就任する20日の式典は、芸能界の大物らも出席せず、地味なものになりそうだ。ワシントンで撮影(2017年 ロイター/Jonathan Ernst)

 豪華なホテルやドラマチックなリアリティー番組で名をはせたドナルド・トランプ氏だが、第45代米国大統領に就任する20日の式典は、芸能界の大物らも出席せず、地味なものになりそうだ。

 これまでの歴代大統領のように、トランプ氏も米連邦議会議事堂前で宣誓し、ペンシルベニア通りでパレードを行うが、就任を祝う舞踏会や、新大統領を迎える芸能人の数も少なく、華やかさに欠けるとみられている。

 チャーリー・チャップリンやミッキー・ルーニーといった当時のスターが出席したフランクリン・ルーズベルト大統領の3期目となる1941年の就任式以来、大統領就任式にはスターが集結するものだったと、歴史家で米大統領就任式に関する著書のあるジム・ベンダット氏は語る。

 だが今年の就任式では、エルトン・ジョンやシャルロット・チャーチら複数の歌手が式典で演奏するのを断った。ブロードウェイ・ミュージカル出身の人気歌手ジェニファー・ホリデイは一度は承諾したものの、ファンからの反発を受け、撤回した。

「そのような前例は見当たらない」とベンダット氏は言う。

 トランプ氏の大統領就任式の実行委員会は、あえて一流のエンターテイナーは避けていると説明する。「幸運にも、われわれには(トランプ)次期米大統領という世界でも最も偉大なセレブがいる」と、実行委員会委員長のトム・バラック氏は先週、ニューヨーク市のトランプタワーで記者団に語った。

 トランプ氏は3カ所の舞踏会に出席する予定だが、近年の就任式では舞踏会は約10カ所で開かれ、大統領夫妻がそのすべてに参加してダンスをするのが恒例となっていた。

 ベンダット氏によると、舞踏会の数が最も多かったのは1997年、ビル・クリントン氏が大統領に就任したときだった。14カ所で開かれた舞踏会に参加したという。

 就任式の前日となる19日には、合唱団やマーチングバンドがリンカーン記念堂で演奏したあと、カントリー歌手のトビー・キースがコンサートを行う。

 異例な支持率の低さで大統領に就任するトランプ氏は、就任式が人気に欠け、参加率も低いとの報道に繰り返し反論している。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベネズエラ原油、米に無期限供給へ 制裁も緩和か=報

ワールド

米、ロシア船籍タンカー拿捕 ベネズエラ原油「封鎖」

ワールド

米、ベネズエラ産原油の供給再開模索 トランプ氏9日

ビジネス

米ADP民間雇用、12月は4.1万人増 予想下回る
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじゃいる」──トランプの介入口実にデンマーク反発
  • 4
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 5
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 6
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 7
    トランプがベネズエラで大幅に書き換えた「モンロー…
  • 8
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 9
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 10
    「悪夢だ...」バリ島のホテルのトイレで「まさかの事…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 4
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    感じのいい人が「寒いですね」にチョイ足ししている…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中