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米ミシガン州、大統領選の再集計命じる 5日正午開始へ

2016年12月5日(月)17時34分

12月5日、米地方裁判所のゴールドスミス判事は同日朝、11月8日に行われた大統領選に関し、ミシガン州での票の再集計を12月5日正午から始めるよう命じた。写真はメイン州で6月撮影(2016年 ロイター/Brian Snyder)

 米地方裁判所のゴールドスミス判事は5日朝、11月8日に行われた大統領選に関し、ミシガン州での票の再集計を5日正午から始めるよう命じた。期限は今月13日となっている。

 同州では接戦の末、共和党のトランプ氏が約1万0700票の僅差で民主党のクリントン氏に勝利した。これに対し、小政党「緑の党」から出馬したジル・スタイン氏が再集計を求めていたが、ビル・シュエット司法長官(共和党)が2日、再集計中止を求める訴えを起こした。

 4日夜、ミシガン州の地方裁判所で審理が行われ、判事は再集計について「この裁判で次の命令が出るまで継続すべき」と表明。判決では「ミシガン州の約500万人の有権者から権利を剥奪するリスクを考慮すれば、予算上の懸念は十分に大きいとは言えない」とした。

 再集計の要請は同州のほかに、激戦だったペンシルベニア、ウィスコンシン州でも提出されており、ウィスコンシン州ではすでに作業を開始している。

 これら3州を含む「ラストベルト(さびついた工業地帯)」と呼ばれる中西部・北東部地域は伝統的に民主党の金城湯池だったものの、今回の選挙では共和党のトランプ氏が辛勝した。



[5日 ロイター]


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