最新記事

ミャンマー

オバマ政権ミャンマー制裁の追加緩和検討、今月中旬のスー・チー訪米時に発表か

2016年9月3日(土)12時56分

9月2日、ミャンマーで実質的に政権を主導するアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相(写真)が今月訪米するのに合わせ、米国が同国に対する制裁の追加緩和や解除を検討していることが、米当局者の話で分かった。8月撮影(2016年 ロイター/Stringer)

 ミャンマーで実質的に政権を主導するアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が今月訪米するのに合わせ、米国が同国に対する制裁の追加緩和や解除を検討していることが、米当局者の話で分かった。

 スー・チー氏は9月14━15日にワシントンを訪れ、オバマ大統領やバイデン副大統領、議員や経済界幹部と会談する予定。スー・チー氏の米国訪問は、同氏が率いる国民民主連盟(NLD)が昨年11月の選挙で圧勝して以来初めて。

 NLDの勝利を受けて、オバマ政権は制裁の一部緩和。この歴史的な決定はオバマ氏の政治的な遺産の1つとされる。

 オバマ大統領は、スー・チー氏がどこまでミャンマー軍部への圧力を弱めたいかを同氏と米政府が協議するのを受けて、緩和の程度を決める見通しという。

 スー・チー氏は軟禁下に置かれていた頃、軍事政権への圧力を強めるため、西側諸国に対ミャンマー制裁を促していた経緯がある。

 複数の米当局者によると、オバマ氏側近のローズ大統領副補佐官は今週、議会スタッフに対し、オバマ氏が対ミャンマー制裁の追加緩和や解除を検討していると伝えた。

 ホワイトハウスはコメントを控えた。

[ワシントン/ヤンゴン 2日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米雇用、11月予想上回る+6.4万人・失業率4.6

ビジネス

ホンダがAstemoを子会社化、1523億円で日立

ビジネス

独ZEW景気期待指数、12月は45.8に上昇 予想

ワールド

トランプ氏がBBC提訴、議会襲撃前の演説編集巡り巨
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連疾患に挑む新アプローチ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    アダルトコンテンツ制作の疑い...英女性がインドネシ…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    FRBパウエル議長が格差拡大に警鐘..米国で鮮明になる…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 7
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 8
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 9
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 10
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中