最新記事

AIIB

カナダ、中国主導のAIIBに9月中にも加盟申請へ

2016年9月1日(木)18時15分

8月31日、カナダは、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を申請する。写真は握手するモルノー財務相(左)と金立群AIIB総裁、北京で撮影(2016年 ロイター/Thomas Peter)

 カナダは、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟を申請する。AIIBの金立群総裁が31日、声明で明らかにした。

 カナダ財務省当局者は、9月中の加盟申請を目指す方針を示した。

 トルドー首相に同行して中国を訪問しているモルノー財務相はAIIBが非常に有効な国際機関になる兆しが見られると指摘した。

 金総裁は記者団に「カナダの参加決定はAIIBの運営を大幅に強化する」と述べた。

「米国のAIIBに対する態度に変化の兆しが見られる。また世界銀行のAIIBとの協調拡大は心強い」と語った。

 ホワイトハウスのアーネスト報道官は31日、米国とカナダの当局者はAIIB加盟について連絡を取り合っていると記者団に説明。

「今回のように国際機関が関わる場合、透明性と望ましい統治が重要になる点について、カナダが米国の見解を共有していると分かっている」とし、カナダのAIIB加盟は結局は「望ましいこと」との見方を示した。

 また、米国もAIIB加盟を目指すかについては何も知らない、と述べた。

[北京 31日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

スイス中銀、政策金利ゼロに据え置き 関税の影響を警

ワールド

戦争終結すれば退任する用意、ゼレンスキー大統領が発

ビジネス

H-1Bビザ雇用で情報要請、アマゾンなどに米議員が

ワールド

ウクライナ和平目指すトランプ氏の姿勢変わらず、ロ報
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 2
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市場、売上を伸ばす老舗ブランドの戦略は?
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    週にたった1回の「抹茶」で入院することに...米女性…
  • 5
    クールジャパン戦略は破綻したのか
  • 6
    【クイズ】ハーバード大学ではない...アメリカの「大…
  • 7
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 8
    トランプの支持率さらに低下──関税が最大の足かせ、…
  • 9
    富裕層のトランプ離れが加速──関税政策で支持率が最…
  • 10
    トランプは「左派のせい」と主張するが...トランプ政…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 5
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 6
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 7
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 8
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 9
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 10
    「ミイラはエジプト」はもう古い?...「世界最古のミ…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中