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「中国経済のハードランディングはあり得ない」 中国発改委の徐主任

「現在の中国経済は『新常態(ニューノーマル)』に入ったとの視点が必要」と語る

2016年3月7日(月)10時05分

 3月6日、中国国家発展改革委員会(NDRC)の徐紹史主任(写真)は記者会見で、中国経済はハードランディングに向かっておらず、世界経済の足を引っ張ってもいないと述べた。(2016年 ロイター/Damir Sagolj)

国家発展改革委員会(発改委、NDRC)の徐紹史主任は6日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)期間中の記者会見で、中国経済はハードランディングに向かっておらず、世界経済の足を引っ張ってもいないと述べた。

ただ、不透明かつ不安定な世界経済が中国の経済成長にとってリスクになっているとした。

徐主任は「中国がハードランディングに至ることはあり得ない」と指摘した。また、中国は政府支出の「効率性」改善に向けて努力すると強調した。

新常態

徐主任は「総じて言えば、中国経済のパフォーマンスは(2015年以降)合理的なレンジにとどまっていると思う」と指摘。従来の見方で中国経済を眺めるべきではないと付け加えた。

その上で「第一に、中国経済が『新常態(ニューノーマル)』に入ったとの視点が必要だ」と説明。経済の成長エンジンが投資からサービスにシフトしているとの認識を示した。

工業部門における過剰設備の解消計画が大規模なレイオフをもたらす可能性はなさそうだと指摘。経済成長が雇用を創出し、過剰設備解消の影響を相殺することにつながるとの見方を示した。

一方、世界経済の状況が今年の中国のリスクになっていると指摘。「まず、われわれは世界経済の緩慢な回復状況や低成長率が一定期間続くとみている」としたほか、「不安定な(世界の)金融市場、コモディティ(商品)価格の下落がもたらすリスクや地政学的リスクを見過ごすことはできない」と述べた。

徐主任はまた、石油や天然ガス、鉄道分野でいわゆる混合所有に関する複数の試行プログラムを打ち出す方針を示した。中国は昨年9月に混合所有の導入を含む国有企業改革の指針を発表している。

[北京 6日 ロイター]

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