最新記事

朝鮮半島

金正恩が「核兵器発射準備」を指示、先制攻撃態勢に転換

「敵への軍事対応を先制攻撃態勢に転換すべきときだ」と国際世論を無視する暴言

2016年3月4日(金)10時57分

3月4日、KCNAによると、北朝鮮の金正恩第1書記(写真)は軍事演習に立ち会い、敵からの脅威が高まっていることを踏まえ、いつでも核兵器を発射できる準備を整えておくよう命じた。2月撮影(2016年 ロイター/KCNA )

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は、敵からの脅威が高まっていることを踏まえて、いつでも核兵器を発射できる準備を整えておくよう命じたほか、軍を「先制攻撃」態勢に転換するよう指示した。北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)が4日、伝えた。

 米政府は報道を受け、北朝鮮に緊張をあおる挑発的な行動を控えるよう求めた。

 国連安保理が今週、北朝鮮制裁の強化決議を全会一致で採択。その数時間後に北朝鮮は同国東海岸から短距離型の飛翔体数発を発射した、と韓国国防省が発表していた。

 KCNAは、第1書記が新たに開発した多連装ロケット発射装置の演習に立ち会った際に指示したとしている。演習を行った日時は明らかにしていないが、新たな兵器について、韓国が射程内に入っているとした。

 KCNAによると、第1書記は北朝鮮が「質量両面で核戦力を高める」べきだと主張した上で「国家防衛のため常に核弾頭を装備しておき、いつでも発射できるようにしておく必要性」を強調した。第1書記は「敵への軍事対応を先制攻撃態勢に転換すべきときだ」とも述べた。

 報道について、米国防総省報道官は、「報道は承知しており、アジアの同盟国と協力して朝鮮半島情勢を綿密に監視している」と述べた上で、「われわれは北朝鮮に対し、緊張をあおる挑発的な行動を控え、国際的な義務とコミットメントを果たすことに焦点を絞るよう求める」と語った。

  

[ソウル 4日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

米CB消費者信頼感指数、2月は91.2に上昇 雇用

ワールド

ウクライナ大統領「独立守った」、ロ侵攻から4年 G

ワールド

米、重要鉱物価格設定にAI活用検討 国防総省開発

ビジネス

AIが雇用市場を完全に覆すことはない=ウォラーFR
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 6
    3頭のクマがスキー客を猛追...ゲレンデで撮影された…
  • 7
    「極めて危険」──ゼレンスキー、ロシアにおける北朝…
  • 8
    IMF、日本政府に消費減税を避けるよう要請...「財政…
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    武士はロマンで戦ったわけではない...命を懸けた「損…
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
  • 5
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 6
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 7
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 8
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 9
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中