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英王室が開設したフェースブックが炎上

2010年11月17日(水)15時59分
佐伯直美(本誌記者)

 民と幅広く交流するため、ツイッターやYouTubeなどネット活用にいち早く取り組んできた英王室。さらに先週、SNSのフェースブックに独自のページを開いた。市民に近い存在を目指した初の試みだ。ところが思わぬ落とし穴が待っていた。

「女王陛下のフェースブック」では、エリザベス女王ら王室メンバーと直接やりとりしたり、「友達」に登録することはできないものの、王室の公務情報や画像のほか、王室関連のイベント情報を検索できるマップ機能が使える。開設してからわずか数日で、同ページで「いいね!」ボタンをクリックした人は20万件近くに達した。

 しかしそれと同時に攻撃的な書き込みが続き、あっという間に王室支持派と批判派の舌戦へと発展。「国の債務を減らすために彼らの全資産を売れ」と、ある市民が書き込む一方で、王室ファンは「(ジンバブエの大統領)ムガベのような元首よりましだ」と反論した。

 さらに、スパイ風に銃を構えたり、マクドナルドの制服姿の女王のいたずら画像もアップされた。不適切な書き込みや映像は随時削除されるが、1週目でこれでは先が思いやられる?

[2010年11月24日号掲載]

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