「当局があと1、2回、公式な警告を出すだけで、我々は廃刊に追い込まれる」と、同誌の広報担当者ナデージュダ・プルセンコバは言う。ノバヤ・ガゼタ誌ではこの10年間で、大きな話題になったアンナ・ポリトコフスカヤを含む5人の記者が殺害された。「1年後には、モスクワの駅売店でノバヤ・ガゼタを見かけなくなっているかもしれない。ニューズウィーク・ロシア版がなくなるように」と、プルセンコバは言う。
ドミトリー・メドベージェフ大統領がどれほど言論の自由化を叫んでも、メディアをめぐるロシアの現実はプーチン時代以上に厳しくなりつつある。