「米兵救出は復活祭の奇跡」、トランプ氏の宗教発言に批判相次ぐ
写真はトランプ米大統領。4月1日、ワシントンで代表撮影。REUTERS
Maria Tsvetkova
[ニューヨーク 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、イランで撃墜されて行方不明となっていた米戦闘機の乗員が救出されたことについて、NBCの番組で「イースター(復活祭)の奇跡だった」と述べた。これに対し、戦争の正当化や軍の行動指針に宗教を持ち出し、信仰と政策の境界を曖昧にしているとの批判が出ている。
トランプ氏は交流サイト(SNS)で、イランに対し発電所や橋を攻撃すると脅した上で、ホルムズ海峡の実質的な封鎖を解くよう要求した。「気の狂ったろくでなしども」と記し、応じなければ「地獄で生きることになる」と警告。「アッラーに称賛あれ」という言葉で締めくくった。
ベッセント財務長官はXに、「イースターの奇跡は歴史上最大の勝利とみなされている」と投稿。「キリスト教の最も神聖な日であるこの日に、勇敢な米国の戦士が軍事史上最も偉大な捜索救難任務の一つにより、敵陣深くから救出されたのはふさわしいことだ」と述べた。
ヘグセス米国防長官はXの個人アカウントに「神は善である」と投稿し、兵士救出作戦の成功に関するトランプ氏の投稿を共有した。
マージョリー・テイラー・グリーン元共和党下院議員はXで、トランプ氏がキリスト教の価値観を裏切っていると非難した。政権内のキリスト教徒は「戦争をエスカレートさせる」のではなく「平和を追求する」べきだとし、キリストの教えは敵に対しても許しと愛を重んじると指摘した。
米イスラム関係評議会(CAIR)は声明で、トランプ氏がイスラム教をあざけり、民間インフラを攻撃すると脅していることは無謀で危険だと非難した。暴力的な脅しの文脈で「アッラーに称賛あれ」という表現を無造作に使ったことは、イスラム教徒とその信仰を軽蔑し、宗教的言語を武器化しようとしていると批判した。
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