最新記事

ベネズエラ

物価高騰でラブホテル大盛況

不動産高騰と超インフレのなか、実家暮らしを余儀なくされている若者の強い味方

2010年9月6日(月)15時04分
ラシェル・ジョーンズ(カラカス)

隠れ家 カネがなくても自分だけの城 Courtesy of Jorge Carias

 不況に悩むベネズエラの若者は、安く手軽に楽しもうとある場所に殺到しているようだ。

「ラブ通り」と呼ばれるベネズエラのパンアメリカーナ・ハイウエーには、「ホテル・ラスベガス」や「ホテル・黄金の森」といった看板が立ち並ぶ。こうしたラブホテルを利用するのは、記念日を祝ったり秘密の情事にふけるカップルだけではない。

 学生や若い会社員など実家暮らしをする人々にとっても、こうしたホテルは強い味方だ。不動産価格の高騰や年間31%にも上るインフレのせいで、中には結婚後も独立できず、実家を出られない人もいる。

「私の世代であれば、結婚したら程よい価格のアパートを購入するのが当たり前だった」と、約40年前に妻と住宅を購入したという経済学者のペドロ・パルマは言う。「今のベネズエラでは、カネが掛かり過ぎて夫婦で暮らすことさえ難しい」

 ベネズエラのホテルは週末のたびに大盛況で、入り口前に車が列を作るほど。首都カラカスにある中級ホテルの常連客で、実家暮らしの大学生ダニエル・ラミレス(24)は、家計が苦しくてアパートを借りられないという。「彼女と会うのはここ以外考えられない」と彼は言う。

GlobalPost.com特約)

[2010年9月 8日号掲載]

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

再送-〔アングル〕イラン戦争でインフレ再燃、トラン

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、中東停戦維持期待で安全資産

ワールド

イラン交渉団がパキスタン到着、レバノン停戦要求 米

ビジネス

米国株式市場=まちまち、中東交渉控え様子見 ハイテ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 7
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 8
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 9
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 10
    アメリカは同盟国の「潜在的な敵」となった...イラン…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 10
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中