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子どもの「自信」を育てられる親がすること、しないこと

2023年01月25日(水)18時20分
船津徹

「根拠のない自信」は親が与えるもの(写真はイメージ) kokoroyuki-iStock

<愛情あふれる目で子どもを見つめて「愛しているよ」と言っても、子どもは実感することができません。根拠のない自信作りをサポートするには言葉では不十分なのです>

「自分はできる!」という自信ほど、子どもの人生に向き合う態度を左右するものはありません。

自信が大きい子どもは失敗を恐れず、何ごとにもチャレンジすることができます。たとえ失敗しても「自分はできる」と信じていますから、再び立ち上がり、できる自分に変えていくパワーを持っています。

子育てで重要なのは、失敗したり、挫折したり、壁に行く手を阻まれた時、「何があっても大丈夫だ!」「自分はできる!」と自分を信じ、あきらめずに行動を継続していける「自信」を育むことです。

自信が大きければ、どんな困難に直面しても、乗り越え、自分らしい人生を突き進んでいくことができるのです。

◼︎自分に自信がないのは克服できる、自分ひとりで

根拠のない自信を大きく育てる

子どもの自信には二つあります。「根拠のある自信」と「根拠のない自信」です。

根拠のある自信は子ども自身の努力で身につけていくもの。一方の根拠のない自信は親から与えてもらう自信です。どちらがより大切かと言えば、圧倒的に「根拠のない自信」です。

臆病で消極的な子どもは「失敗するのではないか」「うまくいかなかったらどうしよう」という不安感が先に立って、恐怖で一歩が踏み出せないのです。不安感が強い子どもに成功体験を積ませようと、あれこれ習い事に参加させてもうまくいかないことが多く、時には失敗体験まで積ませて、さらに自信を小さくしてしまうというケースも少なくありません。

人見知りが激しくて友だちが作れない、親から離れられない、新しい環境を過剰に怖がるなど、消極的な行動の根底にあるのは「不安感」です。不安を解消するには、不安を克服させようとするのでなく「根拠のない自信」を大きくすることが手っ取り早い方法です。

「根拠のない自信」を大きくするには、親が率先して子どもへの接し方、言葉がけ、サポートを変えていくことが必要となります。具体的には、以下のように、日常生活の中で子どもへの接し方を少しだけ変えてみてください。

・心地よいスキンシップを増やし、安心感を大きくする
・お手伝いを頼んで、できたら感謝の言葉をかける
・指示、命令言葉を減らし、依頼言葉を増やす
・親が一方的に決めず、子どもに選ばせる
・子どもの良い面や強みをほめる

最初は一つで構いません。親が「自信育て」を意識して行動を変えてみると、子どもの表情が明るくなり、やる気が満ち溢れてくることに驚くはずです。

◼︎4割の子どもにできていない「健全な愛着形成」 良い親子関係を作るコツ

愛情のすれ違いはスキンシップで解決

人間は生まれながらに「愛されたい欲求」を持っています。自分は親から愛され受け入れられていると「実感したい」のです。お母さんに「ママ抱っこ!」と小さな子どもが言うのは「愛情を確認するため」です。この時「◯◯はかわいいね、大好き!」と言ってと抱きしめて頬ずりやキスをしてあげれば「ママは自分を愛してるんだ!」と子どもは実感できるのです。

「愛されたい欲求」を満たされて育った子は「親はボクを愛している」「親は私を受け入れている」と確信できます。確信があるから安心して親から離れ、知らない場所に行っても、見知らぬ人と会っても、堂々とふるまえます。

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