最新記事

スポーツ

トランスジェンダー選手の女子競技への参加は、科学的検証とルールが必要

Women’s Races Are for Females

2022年08月04日(木)15時42分
シャロン・デービス(元イギリス五輪代表水泳選手)

国際水泳連盟(FINA)は6月19日、「トランスジェンダーの女性は水泳の女子競技に参加できない」という決定を下した。長いこと待ち望んでいた知らせを聞いて、私は心の底からほっとした。

とてもつらい4年間だった。ツイッターではひどい嫌がらせを受けた。たくさんの憎しみやいじめの対象になり、仕事面も大きな影響を受けた。それでも多くの女性アスリートは私を支持してくれる。

トランスジェンダーの人たちを問題とは思っていない。水泳は誰でも歓迎のオープンなスポーツだが、公平さは守らなければならない。

今年3月の全米大学体育協会(NCAA)選手権では、男性へ性転換中のアイザック・ヘニグが女子競泳に参加したが、誰も問題にしなかった。その選手がテストステロンを投与されていないのであれば、女性と競い合うことに何の問題もない。生物学的に女性なのだから。

今後はあらゆるスポーツでトランスジェンダー選手の女子カテゴリーへの参加を禁止するキャンペーンを展開するつもりだ。女子競技は女性のためにある。平凡な男性のためにあるのではない。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

UBS、資本規制対応で全ての選択肢検討 月内に正式

ワールド

IEA「油田・ガス田の生産減が加速」、OPECは報

ワールド

アングル:中国人民銀は早期利下げ回避か、経済減速も

ワールド

貿易収支、8月は2425億円の赤字 対米自動車輸出
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 2

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 3

    カミラ王妃が「メーガン妃の結婚」について語ったこ…

  • 4

    日本人の自己肯定感は本当に低いのか?

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「高慢な態度に失望」...エリザベス女王とヘンリー王…

  • 2

    「結婚に反対」だった?...カミラ夫人とエリザベス女…

  • 3

    やはり「泣かせた」のはキャサリン妃でなく、メーガ…

  • 4

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 2

    女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    アメリカ日本食ブームの立役者、ロッキー青木の財産…

  • 5

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が尊敬する日本の小説36

特集:世界が尊敬する日本の小説36

2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは