最新記事

少子化

「卵子凍結し、体外受精児を産む権利を保証し、社会保険で賄うように」さもなくば少子化は止まらない

2022年04月08日(金)16時12分
田中ゆう

今年の出生数は1000万人を下回り、中国は政府の国家人口発展計画の予測より9年早く、人口マイナス成長期に突入すると予測されている。

「妊娠したら毎月妊婦健診のために病院に行かなければならないが、現在の厳しいゼロコロナ政策下では煩わしくリスクが高い。そのためこの2年間で子作り計画をあきらめた人が多い。もし中国が現在の政策を続けるなら、2023年に再び出生数が激減するだろう」と同研究者は予測している。

「この傾向を逆転させるために、政府は出産、子育て、教育にかかるコストを削減するとともに、女性の人身売買を撲滅するべきだ。卵子凍結技術へのアクセスを拒否されている独身女性の、性と生殖に関する権利(リプロダクティブライツ)拡大もできるだろう。卵子を凍結し、体外受精児を産む権利を保証し、その費用を社会保険で賄うようにすればいいのだ」


<関連記事>
デキる女性が卵子凍結に踏み切る原因は出会い不足 経験者が抱えるある思い
女性の胎内で育てる必要はなくなる? ロボットが胚から育てる人工子宮システムを中国が開発
未婚シングルマザーへの支援が少子化対策の鍵になる

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、22年1月以来の低水準

ワールド

アングル:コロナの次は熱波、比で再びオンライン授業

ワールド

アングル:五輪前に取り締まり強化、人であふれかえる

ビジネス

訂正-米金利先物、9月利下げ確率約78%に上昇 雇
今、あなたにオススメ

RANKING

  • 1

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 4

    「女性と少女の代償が最も大きい」...ソフィー妃がウ…

  • 5

    メーガン妃が立ち上げたライフスタイルブランド「ア…

  • 1

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    なぜ女性の「ボディヘア」はいまだタブーなのか?...…

  • 4

    「見せたら駄目」──なぜ女性の「バストトップ」を社…

  • 5

    元ファーストレディの「知っている人」発言...メーガ…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 3

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 4

    キャサリン妃とメーガン妃の「本当の仲」はどうだっ…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:世界が愛した日本アニメ30

特集:世界が愛した日本アニメ30

2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている