最新記事

英王室

メーガン妃の「炎上」、アルゴリズムが自動で「延焼」させていた──解析調査

Meghan Markle Online Hate Campaign Fueled by Twitter's Own Algorithm―Report

2021年10月29日(金)17時15分
ジャック・ロイストン
メーガン妃

Caitlin Ochs-REUTERS

<批判ツイートの約70%に特定の「攻撃専用アカウント」が関与しており、アルゴリズムがそうしたアカウントを「おすすめ」する実態が明らかに>

夫であるヘンリー王子とともに英王室からの離脱という大騒動を巻き起こし、今も何かと世間を賑わせ続けているメーガン妃(サセックス公爵夫人)。しかし彼女をめぐるSNS上の「炎上」は、意図的に起こされたものである可能性があるようだ。

ツイッターにはメーガン妃への誹謗中傷を専門に行うアカウントのネットワークが存在し、その数は83アカウントに上ることが、データ解析会社のレポートで明らかになった。これらのアカウントの影響が及ぶユーザー数は、推定で計1700万人に上っているという。

データ解析企業ボット・センティネルが2021年10月26日に発表した内容によれば、同社は2020年1月以降に投稿されたヘンリー王子夫妻に関するツイート11万4000件から、メーガン妃を標的にした悪意ある投稿の発信元を調査したという。

その結果、メーガン妃について否定的な投稿をすることだけを目的に開設されたツイッターアカウントが、55個も存在することがわかった。また、それらの投稿を拡散するために使われる別のアカウントが28個存在することも明らかになった。

ツイッターはBuzzFeed Newsに対し、今回のレポートで指摘された「情報とアカウントについて、積極的に調査を行っている」と語る。しかしボット・センティネルによれば、調査中にそうした悪意あるアカウントを2件閲覧しただけで、ツイッターのアルゴリズムは自動的に、別の誹謗中傷アカウントをフォローするよう「おすすめ」してきたという。

レポートには、「私たちは調査中、友だちもフォロワーもいないツイッターアカウントを使用した。ところが、2つのヘイトアカウントを閲覧しただけで、ツイッターのアルゴリズムは、多くのヘイトアカウントをフォローするよう勧めるようになった」と記されている。「一度だけでなく、何度もツイッターはそうしたヘイトアカウントをフォローするよう勧めてきた」

「私たちの考えでは、今回のレポートに記載されているアカウントは、プラットフォームの操作とスパム、攻撃的な行為やハラスメント、個人情報の公表に関するツイッターの規約に違反している」

ヘイト拡散を呼びかけるアカウントも

そうしたヘイトアカウントのうち、最も人気が高いアカウントのフォロワー数は2万5117人で、2番目が2万1935人、3番目が2万1844人だった。83アカウントのフォロワー総数は18万7631人で、その影響を受けるユーザーの総数は推定1700万人に上るおそれがあるという。

メーガン妃は、今回の調査が対象としている期間より前の2019年の時点で、自らが経験したソーシャルメディアでの誹謗中傷について「耐えられないと言えるほどだ」と発言していた。

ボット・センティネルのレポートは、「調査で明らかになったのは、こうしたヘイトアカウントがツイッター上で、恥ずかしげもなく連携していることだ」と論じる。「そして、ツイッターで一緒にヘイトを拡散しようと他ユーザーに公然と呼びかけるアカウントも、少なくとも1件あった」

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米シティ、AI活用で口座開設とシステム更新を迅速化

ビジネス

午前の日経平均は反落、前日大幅高の反動 イラン情勢

ワールド

エクソン決算、価格急騰で石油・ガス増収でも減益の見

ワールド

米上院議員、台湾立法院に防衛特別予算の承認要請 頼
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 3

    難病SPSを公表したセリーヌ・ディオン...「這ってで…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    「SNSで話題の足裏パッドで毒素は除去されない」と専…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    タブーを覆した65歳 「真の自由な女性」ブリジット…

  • 5

    エリザベス女王が「リリベット」に悲しみ、人生で最…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 3

    「自由すぎる王族」レディ・アメリア・ウィンザーが「…

  • 4

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 5

    セレブたちがハロウィンに見せた本気コスプレ、誰が…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプの大誤算

特集:トランプの大誤算

2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない