最新記事

環境

ペットにミミズ!? 休校中の子供と一緒に環境問題考えるきっかけにも 

2020年05月05日(火)19時00分
岩澤里美(スイス在住ジャーナリスト)

適切な量を守れば臭うこともなし

実際にコンポスト用にミミズを飼うとしたら、何匹が必要になるのだろう? ミミズ(シマミミズ)の数は容器の大きさに合わせて、500匹(約250g)、1000匹(約500g)、2000 匹(約1kg)と決まってくる。ミミズは容器の中での快適さを判断しながら繁殖するため、増え過ぎる心配はない。ミミズの平均寿命は2年。7、8年生きる場合もある。

野菜や果物のくず、炭水化物(ごはん、パン、麵)、茶殻、草花のほか、ミミズが紙の繊維を摂取できるように段ボールや新聞紙などを与えてもいい。柑橘類やネギ類、辛味や酸味の強いものなど、与えてはいけない生ごみもある。生ごみを与え過ぎて腐ったりしなければ、容器は臭わない。もしも小さいハエやアリが来ても対策はある。

できあがる堆肥の量はミミズの数によって異なり、収穫は年に2~6回だという。液肥(ミミズの尿)も出るため、コンポストに付いている蛇口や受け皿で取り出す。この堆肥や液肥を植木や家庭菜園に使うというわけだ。

ペットだから、旅行などで留守にするときのことが気になるが心配は無用。2、3週間の留守なら多めに生ごみを入れればいい。4週間以上なら、誰かに世話を頼もう。

日本でもコンポスト 10年以上前から販売

日本で購入できる外国製コンポストは限られているが、日本でもミミズコンポストは作られている。「金子みみずちゃんの家」と名付けたコンポストは、シックな黒色だ。広島市の光和商事株式会社が開発した。すでに10年以上前から発売し、10周年を記念して実施した購入・利用者へのアンケート結果が近く公表されるという。

農園などでは、ミミズコンポストをすでに取り入れているところもあるだろう。子供が環境への関心をより高められるように、家庭でミミズコンポストを始めてみるのも一案だ。購入すると補助金が出る自治体もある。


s-iwasawa01.jpg[執筆者]
岩澤里美
スイス在住ジャーナリスト。上智大学で修士号取得(教育学)後、教育・心理系雑誌の編集に携わる。イギリスの大学院博士課程留学を経て2001年よりチューリヒ(ドイツ語圏)へ。共同通信の通信員として従事したのち、フリーランスで執筆を開始。スイスを中心にヨーロッパ各地での取材も続けている。得意分野は社会現象、ユニークな新ビジネス、文化で、執筆多数。数々のニュース系サイトほか、JAL国際線ファーストクラス機内誌『AGORA』、季刊『環境ビジネス』など雑誌にも寄稿。東京都認定のNPO 法人「在外ジャーナリスト協会(Global Press)」監事として、世界に住む日本人フリーランスジャーナリスト・ライターを支援している。www.satomi-iwasawa.com


20050512issue_cover_150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨

ワールド

米、イラン作戦の目標変わらず=国防長官

ワールド

米財務長官、イラン原油への制裁解除を示唆 供給増で

ワールド

欧州主要国と日本、ホルムズ海峡安全確保やエネルギー
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 3

    24歳年上の富豪と結婚してメラニアが得たものと失っ…

  • 4

    イーストウッド最新作が大炎上 亡くなった女性記者…

  • 5

    顔激変を酷評されていた元祖ラブコメ女王、8年ぶり復…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    「自由すぎる王族」レディ・アメリア・ウィンザーが「…

  • 3

    人肉食の被害者になる寸前に脱出した少年、14年ぶり…

  • 4

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 5

    遺体を堆肥化する「エコロジカル埋葬」 土葬も火葬…

  • 1

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 2

    ハリウッド大注目の映画監督「HIKARI」とは? 「アイ…

  • 3

    「自由すぎる王族」レディ・アメリア・ウィンザーが「…

  • 4

    選手村のコンドーム配布 ユース五輪で配ると「本当…

  • 5

    シャーロット王女が放つ「ただならぬオーラ」にルイ…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:イラン革命防衛隊

特集:イラン革命防衛隊

2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力