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公開バトルはでっち上げ? 人気ユーチューバーの不思議なケンカ

Made You Look

2019年06月14日(金)17時15分
ピーター・カーボナーラ

でも、もちろんそこはユーチューバー。ウェストブルックはチャールズに直接苦言を呈するのではなく、43分間にわたり怒りをぶちまけた動画を自分のYouTubeチャンネルに投稿した。チャールズが同性愛者でない男性に付きまとって嫌がらせをしていることも暴露した。のちに削除されたが、その再生回数は4000万回を超えた。

すると今度はチャールズが涙ながらの謝罪動画を投稿。彼のYouTubeチャンネル登録者数は300万人も減った。これを見て、「もともと調子に乗り過ぎていた」とチャールズを批判する声もあったし、ウェストブルックがこの騒動を自分の宣伝に利用していると批判する声もあった。

だが、もはやチャールズは再起不能かとも思われたところで、事態は急転する。ウェストブルックが「公開バトル」にしたこ とを(公開動画で)謝罪すると、チャールズも「もう嘘はなし」と題した41分の釈明動画を投稿。2人の間に(おそらく)停戦が 成立し、チャールズのチャンネル登録者数は再び増加に転じた。

マーケティングの専門家は、今回の騒動の長期的な影響はまだ分からないとしつつも、チャールズはそう簡単に「終わらな い」との見方を示す。マーケティング・ナッツのパム・ムーアCEOは言う。「彼がメークアップ商品の使い方を一番うまく説明できるなら、それを見たい人はいなくならないだろう」


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※6月18日号(6月11日発売)は「名門・ジョージタウン大学:世界のエリートが学ぶ至高のリーダー論」特集。「全米最高の教授」の1人、サム・ポトリッキオが説く「勝ち残る指導者」の条件とは? 必読リーダー本16選、ポトリッキオ教授から日本人への提言も。

[2019年6月18日号掲載]

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