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味覚大好きな甘いもの、食べた時の「幸せ」を覆すスイッチが存在する
CHRIS RYAN/ISTOCKPHOTO
甘いものを食べると幸せを感じるのはなぜなのか。米コロンビア大学ザッカーマン研究所の科学者たちがこの「食べ物と喜び の関係」を解明し、昨年5月にネイチャー誌に論文を発表した。この研究チームは以前の論文で、舌の特殊な細胞が味覚(甘 味、苦味、塩味、酸味、うま味)を感知すると、大脳皮質の味覚野の対応部分に信号を送り、味覚の違いを判断していることを突き止めていた。
今回の研究では、脳の「扁桃体」が甘味と苦味をどう処理するかに注目。扁桃体の異なる部分で甘味と苦味を判断し、これが味覚野と連携していることを発見した。「それぞれの味に反応する部位が違うなら、個別に操作することで行動に変化を起こせるかもしれない」と、論文の筆頭著者リー・ワンは言う。
研究チームは遺伝子組み換えマウスを使い、扁桃体の甘味と苦味の情報伝達のスイッチを切り替える実験を行った。甘味を感じるニューロン(神経細胞) 接続をオンにすると、マウスはただの水が砂糖水であるかのように反応した。苦味の接続をオンにすると甘味を嫌い、苦味を好むようになった。
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別の実験では、扁桃体のニューロン接続をオフにし、味覚野には手を加えなかった。するとマウスは甘味と苦味の区別はできたが、それを嫌ったり好んだりする感情的な反応はなかった。
これは「大好きなチョコレートケーキを食べても喜びを感じないようなものだ」と、ワンは言う。「いつもはガツガツ食べているものでも、一口か二口でやめてしまう可能性がある」
食べ物の味と、食べたときの感情はつながっていると考えられている。しかし今回の研究は、それを分離させ、個別に操るこ とができると示唆している。
研究者たちは扁桃体をカギにして、いずれ拒食症など摂食障害の治療に確かな道が開けることを期待している。
[2019年3月19日号掲載]
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