アンネの物語を現代に──「少女の悲劇」はポップカルチャーで生き続ける
Anne Frank Alive in Pop Culture

アンネの物語が盛り込まれたアルバム MERGE RECORDS
ドキュメンタリードラマ『アンネ・フランク最後の7カ月』(88年)でエミー賞を受賞したオランダの映画監督ウィリー・リンドベルは、表題曲に感銘を受けたという。「歌詞に力がある。特に『アンナの幽霊がいたるところにいる/彼女の声が僕の体を駆けめぐる/柔らかく甘く/音が全て混ざり合い樹上に届く』という部分。87年にベルゲンベルゼン(強制収容所)でロケをしていて、私も全く同じことを感じた。アンネの物語にとってはまさに栄誉だ!」
結局、アンネの遺産に携わっている専門家で熱烈なNMHファンは1人だった。ニューヨークを拠点とする米アンネ・フランク・センターのPR担当者、アレクサンドラ・デビットだ。98年に出た『エアロプレーン』に10代で出合って以来の大ファンで、アルバムを聴いて青春を過ごした。
【参考記事】戦火のアレッポから届く現代版「アンネの日記」
アンネは永遠に生きる
『アンネの日記』との関係を知ったのは大学生になってから。「マンガムが日記を読んで深く感動したのが分かる」と、デビットは言う。「アンネは普通のティーンエージャーの日常をつづった普通の13歳の少女。マンガムはそれをアルバムに少し織り込んでいると思う。作詞作曲したくなるくらい感動したなんて素晴らしい。それを新しい世代に伝えるのは素晴らしいことだと思う」
デビットのお気に入りは「ゴースト」。アップテンポな曲で、アンネをマンガムの中で生き続ける幽霊として描いている。「『彼女は永遠に生きる/絶対に死んだりしない』という部分はアンネの言葉が残したものを象徴している」と、デビットは言う。「ほかの何百万人もの声が沈黙していても彼女の声は聞こえる。何世代もこだまし、文化の違いを超えて人々に届く。そして彼女の言葉は希望を与える。『ゴースト』はアンネが生きた美しい証しであり賛美だ」
「共産主義の娘」のマスターベーションへの言及など、より官能的な表現については「コメントできない」という。「彼自身の解釈、創作の一環だから」
アンネに興味を持った有名歌手はほかにもいる。13年にアンネ・フランク・ハウスを訪れたジャスティン・ビーバーは、ゲストブックにこう書き残して批判を浴びた。「アンネは素晴らしい女の子だった。彼女も僕のファンならよかったのに」
そうした軽い風潮がいいかはさておき、アンネの遺産が70年後のポップカルチャーでたたえられていることにデビットは感激している。「そこから学び、マンガムのように心動かされることがあれば、素晴らしい」
[2018年3月20日号掲載]
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