スーパースター夫婦の初コラボは幸せオーラ全開だった
Happy Ever After
これはパリのルーブル美術館を貸し切って撮影されたという豪華MVで、ビヨンセとジェイ・Zは『モナリザ』や『ナポレオン1世の戴冠式』といった名画の前でポーズを取っている。真っ白い大理石の階段で黒人ダンサーたちが踊るシーンは、西洋美術の傑作に比肩する芸術だと宣言しているようだ。そこには歴史的に黒人が「高尚な文化」から排除されてきたことへの抗議と、黒人文化の豊かさを示す意味が込められている。
ほとんどの人は、アルバムを聴く前にこのMVを見るだろう。だが、「エイプシット」のような躍動性を『エヴリシング・イズ・ラヴ』全体に期待すると肩透かしを食らう。このアルバムは円満カップルのハッピーソング集で、クラブよりもビーチでかかりそうな曲ばかり。実際1曲目の「サマー」で、ビヨンセは「ビーチでセックスしよう」と歌っている。
ビヨンセとジェイ・Zが一緒にアルバムを制作しているという噂は、数年前からささやかれてきた。だが『エヴリシング・イズ・ラヴ』は、少なくともそれが仕上げられたのはごく最近であることを示す要素を2つ含んでいる。
第1の要素は、5月に勃発したラッパーのプシャ・Tとドレイクのケンカに、ジェイ・Zが「口先介入」していること。プシャ・Tはカニエ・ウェストのレーベルに所属しており、5月に発表されたアルバムでドレイクを批判。ドレイクがすぐに反撃ソングを発表し、プシャ・Tがさらに過激な再攻撃ソングを発表する事態に発展していた。
ジェイ・Zは音楽以外にも手広くビジネスを展開するドレイクを3曲目の「ボス」で皮肉り、「フレンズ」ではプシャ・Tのボス(そしてジェイ・Zの旧友)であるウェストの最近の行状をいましめている。
2つ目に、『エヴリシング・イズ・ラヴ』にはウェストの手法を大いに参考にしたと思われる要素が見られる。それは全9曲、38分17秒とコンパクトなアルバムに仕上げていることだ。
ウェストが6月1日に発表したアルバム『Ye』は、全7曲という短さが注目を浴びた。これを知ったビヨンセとジェイ・Zが、愛や幸せがテーマのアルバムでも、これくらいコンパクトなら退屈にならないと考えたとしてもおかしくない。その狙いは見事に的中した。
新たなチャレンジの予感何しろラッパー仲間のケンカに言及している以外、『エヴリシング・イズ・ラヴ』には大きな驚きも発見もない。カーター夫妻主演ドラマの今シーズンのテーマは「大きな試練を乗り越えた2人の愛の勝利」であり、『レモネード』のようなパワフルな独創性も、『4:44』のような深みのある歌詞もない。
なのにこのアルバムには、不思議と聴く者をぐいぐい引き寄せるパワーがある。飛び抜けた才能に恵まれた2人が、飛び抜けて優れた仕事をするとこうなるという手本のような作品だ。
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