最新記事

結婚

ナルシストは危険信号 浮気がちな7つのパーソナリティを精神科医が指摘

2018年6月25日(月)16時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

写真はイメージです martin-dm-iStock


<浮気経験のある女性の3分の1以上、男性では半数以上が、恋人/配偶者に不満を持っているわけではないのに浮気をしたという調査結果も...>

結婚したカップルの40%が浮気の問題に直面している── FOXニュースによると、アメリカでこれだけ多くのカップルがどちらか、または双方の浮気行為のせいで良くない影響を受けている。一部の専門家はその原因を、近代急速に発達したインターネットの功罪による部分が大きいとしているが、精神科医のケネス・ポール・ローゼンバーグは20年以上にわたる研究を経て、その原因を解き明かした。

まず、彼は著書『Infidelity: Why Men and Women Cheat』のなかで、浮気に結びつく3つの大きな要因をこうまとめている。

脳:神経構造

心理:性/ロマンスを捉え方に影響を与えた成長過程の環境

文化:セックス、愛、浮気に関して世間が持つイメージ

浮気を促す「3つのA」とは

ローゼンバーグの研究によると、浮気をする人としない人では、脳内化学物質が生物学的に違うそうだ。そしてこの差が、浮気の原因の約50%を占めるらしい。

環境上の最も大きな原因になるのが、浮気が実際問題できるかどうか、ということ。簡単であればあるほど、浮気に走る可能性が高くなる。浮気は不誠実な人だけがするものではない。条件が揃えば、真面目な人でもいとも簡単に浮気をする。

その条件を、専門家は"3つのA"と呼ぶ。Affordable(費用面をクリアし)、Accessible(相手がいて)、Anonymous(バレなければ)という条件が揃えば、浮気をする可能性が高くなる。

浮気する者はこう思っている。自分には浮気をする権利がある、もしくは自分には浮気をする価値がある。

浮気型かチェックポイント

以下の7タイプの性格の持ち主が、この思考回路を生み出しやすいらしい。

1.ナルシスト:自分を特別と思っていて、自分最優先

2.共感力に欠ける:相手の立場にたって考えることができない

3.自信家 :自分の能力、特に性的能力を過大評価していて、セックスが上手と思われたい

4.直感型:決断力があり、大事なことにも長く時間を割かない

5.ミーハーもしくはスリル好き

6.元々、恋人・夫婦という関係に向いていない、責任のある関係を望んでいない

7.自傷型もしくはマゾ

浮気は誰でもする可能性がある

ローゼンバーグのもとには、浮気に苦しむ多くの患者が訪れるという。彼らは、さまざまなバックグラウンドを抱えている。性癖だけでなく、年齢や宗教、人種、社会的立場も異なる。

サイバーセックスやインターネットポルノ、初デートでのセックス、そしてセックスフレンドの存在が当たり前のミレニアル世代もいれば、ミドルエイジ・クライシスの真っ只中で、性欲の衰退やそもそも生活全般においてやる気を失いかけている男女もいる。

年配者も例外ではない。医療の発展によって、かつてないほど長く健康的な生活を送り、性欲が衰えていないのだ。

厚い信仰心を持ちながら浮気する人もいれば、配偶者に満足しているにもかかわらず浮気をする人もいる(浮気経験のある女性の3分の1以上、男性では半数以上が、恋人/配偶者に不満を持っているわけではないのに浮気をしたという調査結果がある)。

そう、浮気は誰でもする可能性があるのだ。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

アングル:トランプ氏なら強制送還急拡大か、AI技術

ビジネス

アングル:ノンアル市場で「金メダル」、コロナビール

ビジネス

為替に関する既存のコミットメントを再確認=G20で

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型ハイテク株に買い戻し 利下
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ暗殺未遂
特集:トランプ暗殺未遂
2024年7月30日号(7/23発売)

前アメリカ大統領をかすめた銃弾が11月の大統領選挙と次の世界秩序に与えた衝撃

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理由【勉強法】
  • 2
    BTS・BLACKPINK不在でK-POPは冬の時代へ? アルバム販売が失速、株価半落の大手事務所も
  • 3
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子どもの楽しい遊びアイデア5選
  • 4
    キャサリン妃の「目が泳ぐ」...ジル・バイデン大統領…
  • 5
    地球上の点で発生したCO2が、束になり成長して気象に…
  • 6
    カマラ・ハリスがトランプにとって手ごわい敵である5…
  • 7
    トランプ再選で円高は進むか?
  • 8
    拡散中のハリス副大統領「ぎこちないスピーチ映像」…
  • 9
    中国の「オーバーツーリズム」は桁違い...「万里の長…
  • 10
    「轟く爆音」と立ち上る黒煙...ロシア大規模製油所に…
  • 1
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラニアにキス「避けられる」瞬間 直前には手を取り合う姿も
  • 2
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを入れてしまった母親の後悔 「息子は毎晩お風呂で...」
  • 3
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」、今も生きている可能性
  • 4
    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…
  • 5
    「習慣化の鬼」の朝日新聞記者が独学を続けられる理…
  • 6
    【夏休み】お金を使わないのに、時間をつぶせる! 子…
  • 7
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 8
    「失った戦車は3000台超」ロシアの戦車枯渇、旧ソ連…
  • 9
    「宇宙で最もひどい場所」はここ
  • 10
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った…
  • 1
    中国を捨てる富裕層が世界一で過去最多、3位はインド、意外な2位は?
  • 2
    ウクライナ南部ヘルソン、「ロシア軍陣地」を襲った猛烈な「森林火災」の炎...逃げ惑う兵士たちの映像
  • 3
    ウクライナ水上ドローン、ロシア国内の「黒海艦隊」基地に突撃...猛烈な「迎撃」受ける緊迫「海戦」映像
  • 4
    ブータン国王一家のモンゴル休暇が「私服姿で珍しい…
  • 5
    正式指名されたトランプでも...カメラが捉えた妻メラ…
  • 6
    韓国が「佐渡の金山」の世界遺産登録に騒がない訳
  • 7
    すぐ消えると思ってた...「遊び」で子供にタトゥーを…
  • 8
    月に置き去りにされた数千匹の最強生物「クマムシ」…
  • 9
    メーガン妃が「王妃」として描かれる...波紋を呼ぶ「…
  • 10
    「どちらが王妃?」...カミラ王妃の妹が「そっくり過…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中