制作陣の強い思いと欲求が詰まった映画『ザ・ブライド!』...怪物が目覚めさせた生への狂気
A Monster of a Movie
ベール演じるフランケンシュタインの怪物(左)は、バックリー演じる女性の死体を掘り返し、再生させて伴侶にしようとする WARNER BROS. PICTURES-SLATE
<抑圧から解き放たれたフランケンシュタインと花嫁の逃避行。ほとばしる怒りと熱情を、深く考えずに楽しめばいい>
映画の批評を書く際に、タイトルの句読点や記号は悩みの種だ。『28日後』か『28日後...』か。エメラルド・フェネル監督は古典的な小説『嵐が丘』を大胆に解釈した映画のタイトルに"Wuthering Heights"と引用符を付けたが、あれは本当に必要なのか。
■【動画】深く考えずに楽しむのが正解...映画『ザ・ブライド!』予告編
その点、マギー・ギレンホール監督の最新作『ザ・ブライド!』はまさに感嘆符にふさわしい。我の強い女性の亡霊が語り手を務める風変わりな寓話は、何もかも詰め込みすぎで、とにかく怒り狂っている。途中で席を立とうかと思った映画はいくつもあるが、その中でこの作品が一番気に入った。
物語の舞台は1930年代のシカゴ。小説『フランケンシュタイン』の作者メアリー・シェリーの亡霊は、心の亀裂を通じてヒロインの体に乗り移る。ギレンホールの演出も取りつかれたかのようだ(あるいは本当に霊を呼び出せるかもしれないと望みを懸けて、取りつかれたふりをする霊媒師のようだ)。
シェリーは同時代の作家がほとんど成し得なかった文学的な不滅を勝ち取ったにもかかわらず、その亡霊は穏やかではいられない。家父長制に阻まれて匿名で出版せざるを得なかったことにも、53歳で命を奪われたとされる脳腫瘍にも、今なお激しい怒りを燃やしている。






