「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショーン・ペンが語る映画と権力の責任
SEAN PENN HAS OPINIONS

全く手加減のないペンの語り口は、ハリウッドの大スターでありながら、権力に説明責任を求め続けてきた歩みをそのまま映している。その言葉の矛先は2024年の米大統領選でトランプを勝たせた「思想警察」から、ベネズエラとの複雑な関係、ウクライナに対する「裏切り」、そして映画賞レースの「地獄」へと及ぶ。
ペンは映画界の「文句を言う側」に安住するより、「より住みやすい家」を目指す作業を選ぶ男であり続ける。監督作の準備を進めながらも、彼は「世界で激しい苦痛を味わっている人々の姿」に目を凝らす。以下は対話の抜粋。
──あなたの演じるロックジョー大佐は恐ろしい人物だ。なぜあのような役に引かれたのか。
ポール(・トーマス・アンダーソン監督)とは、一緒に仕事をする話をずっとしてきたが、具体的な作品の話をしたのは一度だけ。02年の『パンチドランク・ラブ』(原題: Punch-Drunk Love)だ。
アダム・サンドラーが演じることになる役を、私はやりたくてたまらなかった。ポールはとっくにアダムに決めていた。もしかすると、最初から彼に当て書きした脚本だったのかもしれない。
ポールは私に別の役を考えていた。それで脚本を読んだのだが、(アダムが演じることになった)その役をやりたくて、飢えたみたいになった。もちろん、アダムの演技は素晴らしかった。彼は私が思い描いていたのとは全く違う方向へ持っていった。
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