最新記事
映画

「愛される人物」役で、母メグ・ライアン譲りの才能を発揮...ジャック・クエイド『Mr.ノボカイン』の魅力

Playing a Nice Guy for a Change

2025年5月3日(土)15時10分
H・アラン・スコット(ライター、コメディアン)
『Mr.ノボカイン』主演のジャック・クエイド

自分の顔があんなに大きく載ってるのは信じられなかったと言うクエイド SARAH KERVER/GETTY IMAGES FOR PARAMOUNT PICTURES

<メグ・ライアンの息子の俳優ジャック・クエイドが映画初主演、『Mr.ノボカイン』での「ヒーロー」への挑戦と最終章を迎える連続ドラマへの思い>

あのメグ・ライアンの息子ジャック・クエイド(父はデニス・クエイド)に、ついに主役の座が巡ってきた。今春公開の映画『Mr.ノボカイン』(日本公開は6月20日)だ。

「看板やポスターに自分の顔が大きく載ってるのを初めて見て、信じられない思いがした」と、クエイドは言う。この映画で彼が演じたのは、ネイサンという名の平凡な男。生まれつき何の痛みも感じない遺伝性疾患があるのだが、それを武器に、人質に取られた恋人を救う役回りだ。

■【動画】ジャック・クエイドが「愛される役」を好演...映画『Mr.ノボカイン』予告編


「めちゃクレイジーでぶっ飛んでるけど、彼はすごい。世の中ってものを初めて知ったばかりなのに、その先を見極める覚悟ができている」

クエイドに言わせれば、今度の役は今までで「最高にスイート」な役。かつて『コンパニオン』や『スクリーム』のような映画で演じてきた「ナイスガイには程遠い男」とは大違いだった。

以前は「好かれなくていいんだと腹をくくって、奇妙な世界に飛び込めばよかった」とクエイドは言う。でも今度の役は正反対で、(母メグ・ライアンがそうだったように)誰にも好かれそうなタイプ。「ヒーローだよ。恋人のために体を張って頑張った」

ナイスガイに目覚めたクエイドに、本誌H・アラン・スコットが聞いた。

◇ ◇ ◇


──今、こうした瞬間を迎えてどう感じている?

すごく、すごくラッキーだと思っている。本当にいいと思えるプロジェクトに携われたし、たとえ自分が出ていなくても(1人の観客として)ファンになれたと思えるような作品に関われた。連続ドラマの『ザ・ボーイズ』や映画の『コンパニオン』もそうだったけど、見て楽しいかどうかが大事なポイントだ。

BAT
「より良い明日」の実現に向けて、スモークレスな世界の構築を共に
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:中ロとの連帯示すインド、冷え込むトランプ

ビジネス

主要企業の26年度、営業益12%増を予想 6月から

ビジネス

ポルシェAG、独DAX指数から除外 スカウト24採

ワールド

リスボンのケーブルカー脱線事故で死者17人に、当局
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 2
    「見せびらかし...」ベッカム長男夫妻、家族とのヨットバカンスに不参加も「価格5倍」の豪華ヨットで2日後同じ寄港地に
  • 3
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...地球への衝突確率は? 監視と対策は十分か?
  • 4
    「よく眠る人が長生き」は本当なのか?...「睡眠障害…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    Z世代の幸福度は、実はとても低い...国際研究が彼ら…
  • 7
    【クイズ】世界で2番目に「農産物の輸出額」が多い「…
  • 8
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 9
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 2
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 3
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 8
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 9
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 10
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 5
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 6
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 10
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中