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アジアンドキュメンタリーズが本とコラボ 広島 蔦屋書店で文学コンシェルジュが企画したフェアが大反響

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2021年7月14日(水)11時00分
広島 蔦屋書店の店頭に並んだアジアンドキュメンタリーズと本のコラボ

広島 蔦屋書店の店頭に並んだアジアンドキュメンタリーズと本のコラボ

<アジアの優れたドキュメンタリー作品を配信する「アジアンドキュメンタリーズ」が、広島 蔦屋書店とタッグを組んで、ドキュメンタリー映画と本のコラボ企画を打ち出した。なぜ今、本なのか。アジアンドキュメンタリーズの代表、伴野智氏が語る>

リアルだから面白い! アジアンドキュメンタリーズの作品と書籍のコラボ

2021年夏、広島 蔦屋書店の店頭で、アジアンドキュメンタリーズと本のユニークなコラボレーションが始まった。ドキュメンタリー映画には原作がないが、作り物のドラマには表現しきれないリアルな感動や衝撃がある。心を打たれた視聴者の多くが次に求めるのが知的興奮だ。「もっと詳しく知りたい」。その思いに応えるべく、書店員たちが企画したのがこのフェアだ。おすすめ10作品のドキュメンタリー映画を紹介するパネルが置かれ、推薦者のコメントが添えられている。その脇にずらりと並ぶのは、作品が伝える社会問題や生活文化などを深掘りしたい人のために、書店員が厳選した書籍。店頭では作品紹介のダイジェスト動画も流れている。

『我らはジャーナリスト 報道の不自由な国イラン』のおすすめ書籍には、軟禁状態に置かれ社会に適応した小説を書くことを強いられる小説家を描いた『日没』(桐野夏生)や、中国共産党を批判すれば逮捕されるため沈黙せざるを得ない香港人の苦悩を追ったノンフィクション『生証言 香港弾圧の恐ろしい真実』(小川善照)など、祖国への思いやジャーナリズム、言葉の重みに関する書籍をセレクト。

『ラダック 氷河の羊飼い』のおすすめ書籍には、有史以来の暮らしを共にしてきた羊たちが人類に与えた影響を解説する『羊の人類史』(サリー・クルサード)、標高3500メートルの楽園、ラダックに魅せられた著者の体験記『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々』など、自然と共に生きることや心の豊かさを綴った本を紹介している。


 

映像の持つ臨場感と好相性の本を厳選したコーナーを展開

フェアを企画したのは広島 蔦屋書店副店長で文学コンシェルジュの江藤宏樹さんだ。根っからの小説好きで、ミステリーやSF、純文学とともに、ノンフィクションにも深い造詣があった江藤さんは、アジアンドキュメンタリーズの作品を観た時、本以上のインパクトを持つ映像の力を知った。「作り物ではない世界、知らない世界を知ることができるといった共通点はあるものの、ノンフィクション小説とは全く違う種類の体験でした」と振り返る。映像がもたらす臨場感に心奪われ夢中になる一方で、一歩下がって冷静にものごとを考えられる本の力にも気づいた。「映像と本、同じテーマでも異なる体験をすることで、それぞれの作品に深みを感じることができます」と話す。

10本のドキュメンタリー映画の推薦文とともに広島 蔦屋書店の文学コンシェルジュが選んだ本が並ぶ

10本のドキュメンタリー映画の推薦文とともに広島 蔦屋書店の文学コンシェルジュが選んだ本が並ぶ

おすすめ書籍のジャンルは幅広い。作品と同じテーマを扱った解説本やノンフィクション小説はもちろんだが、写真集やエッセイ、さらにはフィクションの小説も用意している。「テーマ性が近いものは、あえてフィクションも入れることで、その小説家のファンにも関心を持ってもらえます」と狙いを語る江藤さん。アジアンドキュメンタリーズのファンには関連書籍を手に取ってもらい、書籍や著者のファンには映像の楽しみを知ってもらいたいとの思いから選書したそうだ。テーマについて客観的に考えるためには、関連書籍を5冊、少なくとも3冊は読んでほしいと力を込めた。

アジアンドキュメンタリーズと本――親和性の高いコラボ企画は、広島 蔦屋書店で8月末まで続く。

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