ニュースでよく聞く「レアアース」って何? 中国の輸出規制で世界がパニックになる理由とは
レアアースは生産や精錬といった工程も含めて、中国に遍在している Lightspring-shutterstock
<近年、中国がレアアースの輸出制限を外交カードとして振りかざすことが多くなってきている>
最近、日中関係が急速に悪化しているが、それに伴い、ニュースなどで「レアアース」という言葉を聞く機会が多くなった。特に、「中国がレアアースの対日輸出を制限すると日本の産業に影響が出る」というような話はよく耳に入る。
しかし、「なぜ中国による対日輸出の制限が日本の産業に影響が出るのか」「そもそもレアアースとは何を指し、何に使われているのか」といった質問に答えられる人は決して多くはない。
本稿では、レアアースの重要性や、対日輸出が制限された場合の影響について探る。
レアメタル、レアアースとは?
レアアースとは、強磁性、触媒、光学、蛍光など様々な特性を有している、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、およびランタノイドの15元素(ランタン(La)からルテチウム(Lu)まで)の合計17元素の総称だ。その内、ランタン、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm、天然には存在しない)を軽希土、それ以外を中・重希土と呼ぶ。
聞きなれない元素がほとんどだが、電気自動車やパソコン、スマートフォン、テレビ、LEDなど、我々が日常的に使用するハイテク製品にも使用されている。
ちなみに、似たような言葉に「レアメタル」がある。日本におけるレアメタルとは、経済産業省の鉱業審議会が「『地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属』のうち、工業需要が現に存在する(今後見込まれる)ため、安定供給の確保が政策的に重要であるもの」と定義する31鉱種を指す。





