「バフェット後継者」アベル次期CEOの手腕とは?...「自分よりも優秀」
年末にウォーレン・バフェット氏の後継としてバークシャー・ハザウェイのトップに就くグレッグ・アベル氏は、伝説的な前任者のスター性には及ばないにしても、巨大企業の文化を維持することが期待されている。写真は年次株主総会で話すアベル氏。5月3日、アラバマ州オハマで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
年末にウォーレン・バフェット氏の後継としてバークシャー・ハザウェイのトップに就くグレッグ・アベル氏は、伝説的な前任者のスター性には及ばないにしても、巨大企業の文化を維持することが期待されている。
バークシャー副会長のアベル氏は62歳。投資家やアナリストたちから、1兆1800億ドル規模の巨大複合企業が持つ、長期的な企業への投資と株主への配当金支払いを控えるという実績を堅持することが期待されている。
鉄道会社、保険会社、アイスクリーム企業を傘下に持つバークシャーは、1965年から会社を経営してきた94歳のバフェット氏が退いたときに備えて何十年も前から計画を練ってきた。
それでも、バフェット氏が3日、アベル氏を最高経営責任者(CEO)の後任にすると発表したことは驚きを持って迎えられた。「オマハの賢人」はこれまで、退任時期について明確な意思を示していなかったからだ。
バフェット氏は以前から自身が高齢であることに言及していた。そしてネブラスカ州オマハで開催されたバークシャーの年次株主総会で退任を発表する前に、アベル氏の方が自分よりも優秀だと示唆していた。
「私とよりも、グレッグ・アベルとのほうがずっといい。彼ほど一生懸命働きたくないからね」とバフェットは語った。
子会社に対する経営手法はどうなるかと質問者から尋ねられたアベル氏は、「もっと積極的になる」と答えた。アベル氏はバフェット氏を賞賛し、「ウォーレンは明らかに驚くべき教師であり、私は長年その恩恵を受けてきた」と語った。
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