最新記事
投資

「バフェット後継者」アベル次期CEOの手腕とは?...「自分よりも優秀」

2025年5月5日(月)08時47分
グレゴリー・エドワード・アベル氏

年末にウォーレン・バフェット氏の後継としてバークシャー・ハザウェイのトップに就くグレッグ・アベル氏は、伝説的な前任者のスター性には及ばないにしても、巨大企業の文化を維持することが期待されている。写真は年次株主総会で話すアベル氏。5月3日、アラバマ州オハマで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

年末にウォーレン・バフェット氏の後継としてバークシャー・ハザウェイのトップに就くグレッグ・アベル氏は、伝説的な前任者のスター性には及ばないにしても、巨大企業の文化を維持することが期待されている。

バークシャー副会長のアベル氏は62歳。投資家やアナリストたちから、1兆1800億ドル規模の巨大複合企業が持つ、長期的な企業への投資と株主への配当金支払いを控えるという実績を堅持することが期待されている。


 

鉄道会社、保険会社、アイスクリーム企業を傘下に持つバークシャーは、1965年から会社を経営してきた94歳のバフェット氏が退いたときに備えて何十年も前から計画を練ってきた。

それでも、バフェット氏が3日、アベル氏を最高経営責任者(CEO)の後任にすると発表したことは驚きを持って迎えられた。「オマハの賢人」はこれまで、退任時期について明確な意思を示していなかったからだ。

バフェット氏は以前から自身が高齢であることに言及していた。そしてネブラスカ州オマハで開催されたバークシャーの年次株主総会で退任を発表する前に、アベル氏の方が自分よりも優秀だと示唆していた。

「私とよりも、グレッグ・アベルとのほうがずっといい。彼ほど一生懸命働きたくないからね」とバフェットは語った。

子会社に対する経営手法はどうなるかと質問者から尋ねられたアベル氏は、「もっと積極的になる」と答えた。アベル氏はバフェット氏を賞賛し、「ウォーレンは明らかに驚くべき教師であり、私は長年その恩恵を受けてきた」と語った。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ウクライナ陸軍新司令官にシャポバロフ氏 ゼレンスキ

ワールド

トランプ氏、イスラエル・イラン紛争への対応を2週間

ワールド

カナダ、鉄鋼・アルミ輸入に新関税制度導入へ 米の追

ワールド

独首相、イスラエル首相に対イラン攻撃巡り自制求める
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「過剰な20万トン」でコメの値段はこう変わる
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    「アメリカにディズニー旅行」は夢のまた夢?...ディ…
  • 6
    マスクが「時代遅れ」と呼んだ有人戦闘機F-35は、イ…
  • 7
    下品すぎる...法廷に現れた「胸元に視線集中」の過激…
  • 8
    全ての生物は「光」を放っていることが判明...死ねば…
  • 9
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 6
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 7
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
  • 10
    若者に大不評の「あの絵文字」...30代以上にはお馴染…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 5
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中